=あなたが恐れずに福音を語るために=

<福音書>マタイ102439

イエス様は、12弟子たちを村々へ派遣するにあたり、人々の嫌がらせや無理解を恐れるなと言われます。なぜ恐れる必要がないのか。三つの理由が挙げられています。

一つ目の理由は、隠されているもので知られずに済むものはないからです。それは神の福音です。

今は迫害する者に隠されている神の福音は、必ずその人々の前に明らかにされる。だから福音を語るあなたがたは、恐れる必要はないと言われるのです。

今、私たちは迫害の社会に生きているわけではありません。にもかかわらず私たちは、キリスト者であると表明すれば嫌がらせを受けるかもと恐れていないでしょうか。

二つ目の理由は、人はたましいを殺すことはできないからです。ここでイエス様が言われていることは「人が本当に畏れるべきは誰か」です。

人は他の人の魂を滅ぼすことはできません。私たちが教えられるべきは「神は、私たちのたましいまでも滅ぼされる」ことを謙虚に知ることです。

三つ目の理由は、神はあなたを配慮される方だからです。

人は、神のかたちに似せて造られた特別な神の配慮のもとにある存在です。だからあなたの上に神の配慮があるのは当然だと、主は12弟子たちを励まされたのです。

人への神の最大の配慮。それがキリストの十字架です。だからイエス様は「わたしを人の前で、罪からの救い主として認める者はみな、わたしも、天におられるわたしの父の前でその人を認めます」(32節)と言われます。

それで私たちは、イエス様は地に平和をもたらすために来られたと思っています。

しかし、結果としてイエス様を信じる者と信じない者との間に争いが起きてしまう。イエス様は、そのことを「わたしは、剣をもたらすために来た」と言われる。

主が持ち込まれる剣、それはあなたを世の悪から守る剣です。しかしその剣の先は、イエス様ご自身に向いています。その剣は十字架です。

主はすべての人を救うためにご自分の剣をご自分に向けられた。そうして、主はあなたを家庭/職場/地域に派遣されたのです。

だから、主は言われます。「恐れてはいけません。わたしから聞いたことを言い広めなさい」と。そのように従うあなたを、主はご自分にふさわしい者と認めてくださるのです。

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