2023年7月23日(日)

=あなたが天の御国を建て上げる者とされるために=

<福音書>マタイ13章24~30, 36~43節

毒麦のたとえ話には、私たちの教会への三つの忠告があります。

第一の忠告は「眠ってはならない」ことです。悪魔が毒麦の種を蒔くのは、教会が眠っている時です。眠るとは、教会の一人ひとりが霊的に鈍感になることです。

悪魔は、少しずつ教会の中に入り込み、信仰者を神から引き離そうとします。そのために、私たち一人ひとりは、常にみことばによって励まされなければなりません。

第二の忠告は「理想主義者になってはいけない」ことです。

理想主義を追求すると、他の人を責めることになり、その者の心の中に悪の入る隙を与えてしまいます。

パリサイ人は、理想を夢見た人たちでした。しかし夢見る者は現実につまずくのです。クリスチャンは、他の兄弟姉妹方への配慮も忘れてはいけません。

第三の忠告は「他の人を裁いてはいけない」ことです。 イエス様は、二つのことを念頭においておられます。

一つは、“人は誤りを犯すものだ”ということです。教会も、悪いものを性急に排除しようとすると、それによって他の正しい人につまずきを与えることがあります。

もう一つは、“人は変えられる可能性がある”ことです。神のみことばには、悪い者を正しい者に変える力があります。

だからイエス様は、パリサイ人や律法学者と呼ばれる人々、イエス様に反対する人々へも語り続けられたのです。

最後に、私たちが示されるべきことは、私たちの心の中にも毒麦の種が蒔かれている事実です。

私たちは、自分が正しい信仰者だと思えば思うほど、他の人の信仰が気になり性急に正したくなる。 人は人を変えることはできません。人を変える力を持っているのは神だけです。

主は、「神に委ねなさい」と言われます。あなたがすべてを神に委ねる時、主はあなたを作り変えられるのです。

人は、イエス・キリストに目を向けるときに、自分の中にある毒麦に気づきます。そこであなたがなすべきは、イエス・キリストただ一人を見つめることです。

そのとき、あなたの毒麦の芽は、良い麦へと変えられ、あなたは神の栄光を輝かす者とされるのです。そのようにして、この世に天の御国が建て上げられるのです。

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