復活節第四主日・「神の声を聞き分ける」

『わたしの羊はわたしの声を聞き分けます』(27節)。人にとって、正しい声を聞き分ける良い耳を持つことは大切です。

聖書のみことばは、それを聞いてイエス・キリストを信じる者を“永遠のいのち”へ、信じない者を“永遠の死”へと分けるのです。

ユダヤ人たちは、日々聖書を学んでいます。しかし、彼らはそこにイエス・キリストを見い出さなかった。　彼らは声を聞いても、誰の声なのかを聞き分ける耳を持っていなかったのです。

ユダヤ人たちも、イエス様の話を聞きわざを見ても、イエスがキリストであることを認めなかった。そこに彼らの罪があったのです。彼らの心が離れているのです。

イエス・キリストの声は、耳で聞くのではなく心で聞きます。心が離れているなら、当然キリストの声は聞けません。

イエス様のことばを聞いて、イエスは誰であるかを教えられ、イエス様に従うのが聞き分けることです。

では、私たちの心は、どれだけイエス・キリストに近くいるでしょうか。　イエス様の近くにいなければ、聞こえる声も聞き取れません。

また28節で『わたしは彼らに永遠のいのちを与えます』言われています。

ここに恵みがあります。イエス様は、私たちクリスチャンが、まだこの世にいる間から永遠のいのちに生きる特権を与えてくださっているのです。

また28節で「彼らは決して滅びることがなく」と書かれていることは、人は＜本来は“滅ぶべき者”である＞と言っています。その滅ぶべき者に永遠のいのちを与えてくださる。

ここに神の愛があります。　私たちは、神の愛を聞き分けなければなりません。

私たちは、皆キリストにとってかけがえのない者です。そのイエス様によって愛された私たちを、誰もイエス様の手から奪い去ることはできないし、また父なる神の御手からも奪い去ることはできません。

それ故、私たちは心の平安をいただくのです。

イエス様は、あなたが一層ご自分の声を聞き分ける羊となることを願っておられます。それは、あなたが生涯主に従い＜永遠のいのちの喜びに生かされる＞ことです。

私たちに求められることは、イエス・キリストに従うことだけなのです。