2024年2月18日(日)

=主の十字架の苦しみを忘れないために=

<旧約聖書>創世記9章8~17節

神は、箱舟から出て来たノアと三人の息子たちに言われました。「わたしは、わたしの契約をあなたがたとの間に立てる」。

契約は“立てる”ものではなく、関わる双方が条件を出し合って“結ぶ”ものです。

人は生まれながら罪人であり、そのままの状態であるなら<神とともに居るにふさわしい者>は一人もいないのです。それで神は契約を立て「もう大水によって人を滅ぼさない」と言われた。

これは、神の側の一方的な契約です。「神は、一人でも多くの人とともに居たい」と願っておられるのです。そのために、神は苦しんでくださったのです。

その契約のしるしが“虹”です。虹は、神が私たちに対して一方的な契約を立ててくださったことを、私たちの側が忘れないために、神が備えてくださったものです。

ペテロは『箱舟に入った8人が水を通って救われたことは、イエス・キリストの復活を通して救うバプテスマの型なのです』と言っています。

そしてペテロは、あなたが水を通って救われるために、イエス・キリストは苦しまれたと言っている。18節『キリストも一度、罪のために苦しみを受けられました』。

そして「それは、‥あなたがたを神に導くため」と断言しています。

そのためにあなたが為すべきことは、イエス・キリストを通して、神があなたの前に差し出してくださった救いの恵みを「ありがとうございました」と言って受け取るだけです。それが「神の永遠の契約」です。

教会はノアの箱舟です。教会に来て、洗礼の水を通ることによって、人は永遠の滅びから救われ、天の御国へと連れて行かれるのです。

それはすばらしいことですが、私たちはそこにイエス・キリストの十字架の苦しみ、父なる神の苦しみがあったことを忘れてはなりません。

そして神は、私たちがイエス様の十字架の苦しみを忘れないために“虹”を備えてくださいました。

その虹を見るたびに、イエス様が、あなたを罪の滅びから救い出すために、十字架で血を流してくださった事実を思い出していただきたい。

そこに「わたしは、あなたとともに居たい」と言われる<神の永遠の契約>があるのです。