=あなたが地上で神の子とされるために=

<福音書>ルカの福音書62031 4649

「貧しいものは幸いです。神の国はあなたがたのものだから」。“貧しい者”とは、自分が神の前にまったくの無一文であり、神がすべてであることを知っている者のことです。

弟子たちは、福音のために心の貧しい者とならねばなりません。イエス様は「神の前に無一文であり敬虔なあなたがたは、今この地上にあって神の国にいる」と宣言されています。

そしてそれに続いて“哀れな人”について語っておられます。富む者/食べ飽きている者/笑っている者は哀れです。何と多くの人々が、哀れな人になろうとしていることでしょうか。

この世で富と名誉を追い求める人は、神の国を見失うことが多いのです。 それでイエス様は『あなたの敵を愛しなさい』(27節)と言われます。

“敵を愛する愛”。それは人には理解できません。人の心には、もともと愛はないからです。真の愛は、神から与えられる以外に、人は持つことができません

人は、神の愛のかけらもないことを認めなければなりません。しかし、神の愛は、人の限界をはるかに超えたところに働くのです。

それは、私たちが<いと高き方の子ども>とされるためにです。しかしそのためのハードルは非常に高い所に設定されました。

そのため、イエス様は岩の土台の上と、地面の上に家を建てた人のたとえ話をされました。建てられた二つの家の外見は同じです。

違いは、何か困難な状況になった時に明らかになります。あなたの敵があなたを侮辱する時、土台のない家を建てた者は、相手を侮辱仕返そうとします。

その者には、敵を愛する愛は生まれません。一方、岩の上に建てられた信仰の家は、迫害の嵐が来ても動じません。岩の土台とはイエス・キリストです。

人は、イエス様から神の愛を示されなければ、愛に生きることはできません

それで、イエス様は私たちにも「わたしの上に、あなたの信仰の家を建てなさい」と言われる。イエス様に全幅の信頼を置くのです。

その時、私たちは“いと高き方の子(神の子)”とされるのです。

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