<讃美歌>讃美歌393番「わが主イエスよ」

<聖書日課>ルカ6章12~19節「12使徒の選びとあなたの選び」

イエス様が公生涯をスタートされてから、何人もの者が弟子として従っていました。

イエス様の地上での働きの一つは弟子を育てることです。そしてイエス様は、弟子の中でも特にご自分の側にいて、後のリーダー的存在となる<使徒>を選ばれました。

その12人の使徒たちを選ぶときに、イエス様は一人で山の中に入り、父なる神に祈られました。12節には「夜を明かされた」と書かれていますので、一晩中祈られたのです。

どのような基準で12人を選ばれたのか、それは分かりません。ただ言えることは、「父なる神様のご計画を実現するために最適な12人を選ばれた」のです。

12人の使徒たちを見ますと、特別教養ある人物ばかりを選ばれたのではありません。少なくとも4人は漁師であり、特別な教育を受けたとは考えられません。

世間的に評判の良い人物ばかりでもありません。マタイは取税人です。思想的にバランスの取れた人たちばかりでもありません。シモンは熱心党員です。

そのように、何の統一性もない人たちが集められたように思えますが、結果的には、この12人は最適な人物たちであったことが分かります。今や、イエス・キリストの教えは全世界に広がっているからです。

しかしながらイエス様が、イスカリオテ・ユダを選ばれた時は、苦しまれたでしょう。私たちは、イエス様がどのような思いでユダを選ばれたのか、イエス様の心を推し量ることはできません。

おそらく、山の中で父なる神様と祈りをもって話され、父なる神のご計画を成就するためにユダを12使徒に加えられたのです。

私たちは、イエス様の決定に口をはさむことはできません。それが最善の決定だからです。

私たちは、ユダが12使徒の中に数えられたことを非難することはできません。そのことを通しても、わたし自身が救いに導かれたからです。

ただ、私たちにできることは、イエス様が決められたことを「ありがとうございました」と言って受け止めることだけです。

それを踏まえて、私たちが心すべきことは、私たちもイエス様の特別な計らいのもとに選ばれ救われたのだとの事実です。そして、その選びを心から感謝することです。

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