<讃美歌>讃美歌289番「すべての人に 宣べ伝えよ」

<聖書日課>ルカ14章15~24節「神の国への招待状」

イエス様は安息日の午後、あるパリサイ人の家での食事に招かれました。

そこでイエス様は「自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされる」、また「人を招くときは、お返しを期待しないで招きなさい」と教えられました。

すると、そこに招かれていた一人の客(おそらくパリサイ人)が、「神の国で食事する人は、何と幸いなことでしょう」と叫びました。その通りです。神の国で食事をすることは、人にとって最大の幸せです。

しかしながら、神様が催される宴会には招かれる人は多いのですが、やって来るのは少ないのです。イエス様は、そのことを人々に教えるために、16~24節のたとえ話を話されました。

17節の盛大な宴会を催されたのは神様です。神様は多くの人々に招待状を出しておられました。「近々、宴会を開きますので是非お越しください。正式な日時が決まりましたら、またご連絡します」と。

その後、神様は日時が決まり、宴会の準備が整ったので、再度人々に招待状を送られました。

しかし、多くの人はその招待を断り始めました。「畑を買ったので欠席します」、「牛を買ったので行けません」、「結婚したので、忙しくて行けません」。

イエス様は、このたとえ話をユダヤ人(おもにパリサイ人たち)に話しておられます。神様からの宴会への招待状は、まず旧約聖書の形をとって人々に知らされました。

後からの招待状は、イエス様ご自身です。イエス様と弟子たちは、人々が天の御国に入るために福音を宣べ伝えたのです。

ユダヤの社会では、宴会への招待、特に二度目の招待を断ることは非常に失礼なことです。しかし、多くのユダヤ人たち、特にパリサイ人たちは、何かと理由をつけて断ったのです。

彼らは、神の国で食事をする特権を放棄してしまったのです。

そのためその招待状は、最初に招待されていなかった人々に届けられたのです。その人々は、それまで神様の約束を知らされていなかった異邦人たちです。

イエス様は言われています。「あの招待されていた人たちの中で、私の食事を味わう者は、ひとりもいない」。(24節)

パリサイ人たちは、自分たちの都合を優先して律法にしがみつき、イエス・キリストを拒否したのです。 彼らは「神の国で食事をする人は、何と幸いなことでしょう」と言っておきながら、招待を受けなかったのです。

この祈り会のメンバーである私たちは、神様からの二度目の招待状を受け取った者です。

私たちは、律法ではなくイエス・キリストの福音にしがみついた者です。先ず、私たちが神の国の盛大な宴会に招かれたことを喜びましょう。

そして、主人のしもべたちが貧しい者や体の不自由な者、盲人たちを招いたように、イエス様は、私たちを、周りにおられる人々へ神の国への招待状を渡す者としてくださいます。

あなたのこれからの働きが、神様に喜ばれるものとなりますように祈っています。

アーメン

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