<讃美歌>讃美歌289番「すべての人に 宣べ伝えよ」 

<聖書日課>ルカ1章1~4節「確信されている出来事」

福音書をまとめたルカは、イエス・キリストが何を成し遂げられたかについて書こうとしています。ルカばかりではなく、多くの人々がイエス・キリストの行ったことをまとめようとしていると言っています。

「初めからの目撃者」とは12弟子たちやマリヤ、主の兄弟のことです。 ルカは、その人たちから話を聞いて、また自分自身でも調べて、イエス・キリストが何を成し遂げられたのか、ここにまとめたのです。

ルカは、そのようにイエス・キリストのことをまとめようとしている人たちは、他にも何人もいることを語っています。それは、ルカが「これから宣べることが正しいことです」と言っているのです。

ルカはイエス様の直属の弟子ではありませんでした。強いて言えばパウロの弟子です。一説によれば、ルカはマリヤから話を聞いて福音書をまとめたと言われています。

この福音書には、イエス様がお生まれになった時の様子が詳しく書かれていますので、それは十分考えられます。また、パウロからも話を詳しく聞いたでしょう。その話は、使徒の働きによくまとめられています。

いずれにしても、ルカはイエス・キリストに関することをできるだけ綿密に調べてこの福音書をまとめました。それは彼が「綿密に調べておりますので」と言っている通りです。

ここでルカは、イエス・キリストの成し遂げたことを多くの弟子たちから聞き、感動を受け、「これは、後世に伝えなければならない」と思い、真実であると確信をもってまとめました。

ルカは、この福音書をテオピロという人物に宛てた手紙として書いています。テオピロについては、どのような人物だったのかまったく不明です。

しかし、この手紙はテオピロだけではなく、結果的に多くの人々に読まれるようになりました。 私たちは、そこに神の意志を感じます。

パウロも言っています。「神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです」(Ⅰコリント1章21節)

私たちも、ルカと同じように、イエス様が成し遂げられたことは事実であることを確信している者たちです。

私たちは、すでに弟子たちがまとめたイエス・キリストに関することは「確信されている出来事」であると知っています。

それ故神は、私たちの口から出ることば、手で書かれることばによって福音を伝えようとされています。

今、主が私たちに求められていることは、あなたの確信をもう一度強くしていただくことです。

それは、あなた自身がもう一度みことばによって、イエス・キリストがあなたに何をしてくださったのか教えていただくことです。

その時あなたは、次の誰かに福音を伝える者とされるのです。

今一度、あなたが「確信している出来事」を見つめさせていただきましょう。

アーメン

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