2024年01月31日(水)

<讃美歌>讃美歌374番「たよりまつる わが主よ」

<聖書日課>マルコ5章1~20節「恵みの驚きを語る」

イエス様と弟子たちは、ガリラヤ湖の向こう岸に渡りました。そこは異邦人であるゲラサ人の土地です。そこには、多くの悪霊につかれた男がいて、墓場で生活していました。

その男は「鎖を引きちぎり、足かせも砕いてしまい」、誰もその男を押さえることはできませんでした。おそらく、その男はその地方では最悪の状況に置かれていたのでしょう。

その男が、イエス様が来られると聞いて、自ら走って来てイエス様に言います。「いと高き神の子イエスよ、私とあなたに何の関係があるのですか。神によってお願いします。私を苦しめないでください」。

1月28日の礼拝でも言いましたが、悪霊はイエス様のことをよく知っています。悪霊は、「イエス様が、神の権威を持っておられる方」であることを認識しています。

しかし、悪霊は「イエス様が神の権威を持っておられる方である」ことを知りながら、尚もイエス様に逆らうがゆえに悪なのです。

その悪霊(レギオン)は、イエス様からその男から出て行くように命じられますが、彼らはその地方で飼われていた豚の群れの中に入ることを願って許されました。

そして2000頭もの豚の群れが、崖を下ってガリラヤ湖へとなだれ込んで死んでしまったのです。壮絶な光景です。それは、人々がイエス様に「この地方から出て行って欲しい」と懇願したほどです。

その地方の人々は、神の偉大な力に触れながらイエス様を受け入れることができず、表面的な出来事に目を奪われて、これ以上自分たちが不利益を被ることがないように願ったからです。

しかし私たちが、ここで注目すべき出来事は、それまで悪霊に支配されていた男が正気を取り戻し、イエス様に「お供させて欲しい」と願ったことです。

彼は、神の恵みに触れて、イエス様の弟子になりたいと願ったのです。そして、イエス様の命令により、その地方で、自分の身に起こった神の恵みを語ったのです。

私たちも、神の大きな恵みに触れた者です。私たちは、その恵みを決して忘れてはいけません。

イエス様は、あなたに「主があなたに、どんなに大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを知らせなさい」と言っておられます。

私たちが、主がここまで導いてくださった恵みを、驚きをもって語る時、福音は、あなたの周りに広がっていくのです。 それが、あなたに与えられたイエス様からの願いなのです。

アーメン