2023年12月27日(水)

<讃美歌>讃美歌307番「まぶねの中に」

<聖書日課>サムエル記2章1~10節「忍耐の先の希望」

今日の箇所は”ハンナの祈り”と呼ばれています。ハンナは不妊の女性でした。子どもが与えられるように祈っていましたが、与えられませんでした。

ハンナの夫エルカナには、もう一人の妻ペニンナがいました。ペニンナには子どもがいました。それでハンナは、何年もみじめな思いをさせられていました。忍耐の期間です。

ハンナは主に祈りました。「もし私に男の子を下さるなら、私はその子を一生の間、主にお渡しします」。その祈りが聞かれ、ハンナに一人の男の子が与えられました。サムエルです。

サムエルは、最後の士師と呼ばれ、イスラエルを治める者となりました。またサウルをイスラエルの初代の王として任命し、ダビデに油注いだ人物です。

そのサムエルが与えられたときの感謝の祈りが、今日の箇所です。この祈りには、ハンナの感謝と主に対する賛美が溢れています。

2節「主のように聖なる方はいません。‥私たちの神のような岩はありません」。 3節「まことに主は、すべてを知る神。そのみわざは計り知れません」。

ハンナは、どれ程辛い状況にあってもまことの神から目をそらすことなく、主に希望を持ち続けたのです。

今回の祈祷会は、2023年の最後の祈祷会です。私たちは、この一年多くのことを主に願って来ました。八鹿の地で福音宣教が進み、主の御名がほめたたえられるように祈ってきました。

そうして、今、教会の一年の歩みを振り返りますと、実に多くの恵みが与えられたことに気が付きます。

クリスマスに大谷和子さんが洗礼を受けられました。これは、まことに主の御心にかなうことであり、非常に大きな喜びです。

礼拝出席者も、平均18名ほどになりました。(もちろん礼拝出席者を増やすことが目的ではありませんが)  教会の雰囲気も随分明るくなったように思います。

それらの恵は、私たちが福音宣教のために忍耐を持って祈ってきた結果です。

詩編103篇に「わがたましいよ、主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」とありますが、八鹿教会が、今年、主が良くしてくださったことを何一つ忘れずに、来年(2024年)も

この地で福音宣教が一層進むように主に祈り続けたいと願っています。

祈ることは忍耐を求められますが、忍耐の先にある希望を見つめつつ祈らせていただきましょう。

2023年の主の恵みに感謝して、 アーメン