聖霊降臨後第10主日・「永遠のいのちのパン」

5,000人の給食の奇蹟が行われた日の翌日、人々は自分の欲望を満足させるためにイエスを探しました。

私たちも、同じような間違いをしていないでしょうか。

私たちは「イエスは主である」と告白した者です。なのに私たちは、神様に従うことを忘れ、不機嫌になることはないか。

神の恵みは、私たちが全存在を主に明け渡した時に、主が与えてくださるのです。

人々も、その大いなるしるしを見たなら、イエス様が神の力を持っておられることを信じればよかった。

自分たちの私利私欲を挟む必要はなかった。永遠の利益を知らない者は、目先の利益に振り回されるのです。

世の人が求める生きる力は、富や名誉や物質的に豊かな生活です。それらは一時的な満足しか与えません。

イエス様は＜なくならない力を与える食物＞を得るために働きなさいと言われる。それは＜霊的な飢え渇き＞です。

モーセが与えたパンは一時的な生きる力を与え、イエス・キリストは永遠のいのちを与えるのです。

肉の満たしはなくなりますが、主が与える心の満たしはなくならない。でも私たちは、イエス様を信じた者ですが、肉の世に生きている。

それで私たちも、見えるしるしを求める弱さを持っている。しかし、あなたはもうすでにしるしを見ている。

あなたが洗礼を受けた時、心に生じたたましいの満たしをあなたは覚えている。それはあなたの信仰の原点です。

あなたは常に信仰の原点に立ち戻り、たましいの満たしを経験するのです。それが、いのちのパンであるイエス・キリストを食することです。

この世のパンだけを食べる者に、神のわざは行えません。

＜永遠のいのちのパン＞を食べる者だけが、神のわざを行うのです。

イエス様は、いのちのパンとして心の満たしを与え、この世にあっても私を永遠のいのちの喜びに生かしてくださるのです。