聖霊降臨後第二主日・「復活のいのちに生きる」

『私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです』(7節)。パウロの心の中に、イエス様が聖霊の形をとって入ってくださっている。土の器とは、つまらないものという意味です。

パウロですら、イエス・キリストと比べたときは土の器なのです。

それは、イエス・キリストの福音の力が測り知れない力であるからです。

パウロは迫害されても喜んで福音宣教に仕えました。それ故、福音の力を“宝”と呼ぶのです。

福音を聞く人が、主の復活のいのちに生きる者となって欲しいと願うからです。

人は苦しみに会います。でも、あなたが苦しい状況にあることと、それによってあなたがどのように振る舞うかは別問題です。

福音の力は、あなたがどんな状況に置かれていても、心からの喜びを湧き上がらせます。

パウロは、イエス・キリストの福音のすばらしさを心から信じた。だから黙っていられないのです。たといあなたの心が土の器であっても、その中にイエス・キリストが入ってくだされば、永遠のいのちに生きる喜びに生かされるのです。

人はイエス様が復活されたように必ず肉体をもって復活し、神のみもとに近づくことができる。

それ故、パウロはどんな状況にあっても、喜びと感謝が満ち溢れると言っている。

それは、主の福音の力を知る喜びと感謝が、パウロから多くの人々に及び、その人々が神への感謝を言い表すためです。

イエス・キリストの福音の力に満たされた者は、神の栄光を現わさずにはおれないのです。

あなたにも同じイエス・キリストの福音の力が宿っています。

肉体は確実に衰えます。でも私たちの内なる人は、みことばにより日々新たにされる。それが、あなたが心の内に永遠のいのちを持っていることの証しです。

世の人々に欠けているものは、死を越えた先に思いを馳せることです。それは信仰の目で見るものです。

そのような世にあって、私たちは、土の器に宝を持っている喜びで日々新たにされ、神の栄光を現わさせていただきましょう。それが＜復活のいのちに生かされる＞者です。