
<讃美歌>讃美歌357番「主なる神を たたえまつれ」
<聖書日課>ルカ1章26~38節「おめでとう、恵まれた方」
この箇所は毎年待降節(アドベント)のころによく読まれる箇所です。神の御使いガブリエルが、マリヤに聖霊によって身ごもり、救い主の母となることを告げた場面です。
6月の初旬のペンテコステ直後に、この箇所を開くのは違和感を感じる方もおられるでしょう。しかしながら、聖霊はこの箇所でもマリヤを励ますために働いておられます。
今日は、マリヤへの受胎告知の場面から、聖霊の働きに注目します。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
御使いガブリエルがマリヤに語った最初のことばです。ガブリエルは、何を思って「おめでとう」と言ったのでしょうか。マリヤが救い主の母となることが「おめでとう」なのでしょうか。
もちろん、それもすばらしいことです。でもマリヤが産むことになる救い主イエスは、弟子に裏切られ、あざけられ、むち打たれ、最後は十字架につけられるのです。
マリヤは、わが子イエスの十字架刑に立ち会います。それでも「おめでとう」なのでしょうか。そうです、間違いなく「おめでとう」です。
ここでガブリエルは、マリヤに「主がともにおられること」を「おめでとう」だと言っています。
それ故、ガブリエルは35節で「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます」と言うのです。
聖霊が人に臨むとき、その者は主にあって強くされ、神の栄光を現す者と作り変えられます。
この時マリヤは、15歳ぐらいのごく普通の少女です。しかし神の力は、その少女を様々な困難を乗り越えて、救い主の母として「神の栄光」を表わすものと作り変えたのです。
それ故にマリヤは「恵まれた方」であり、み使いガブリエルは、そのような神の栄光を現すマリヤを「おめでとう」と言うのです。
6月5日(日)の午後、八鹿教会では「柏木哲夫先生の講演会」を開催いたしました。
35名の方々が来会され、礼拝堂は満席になりました。もちろん、その事も嬉しかったのですが、もっと嬉しかったのは、ご近所のご婦人が二人来られ、三村孝子さんが来られ、下村姉がお母さんと一緒に来られたことです。
その事は、神の聖霊が八鹿教会とともにおられた結果です。私は、満員の礼拝堂を見て、そこに神のご臨在を感じました。それが嬉しかった。
私たち八鹿教会が、聖霊の助けを得て、神様のご栄光を現すことができたことが一番の喜びでした。
これからも八鹿教会が聖霊によって励まされ、神様の栄光を現し続けられるように願っています。
そうする時に、神の使いは八鹿教会に「おめでとう、恵まれた教会」と言ってくれるでしょう。
アーメン
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