聖霊降臨後第五主日・「小さき者の強さ」

イエス様は、神によって召された預言者や義人を受け入れる者は、神を受け入れることであり、必ず報いを受けると言われます。その報いは、永遠のいのちに生かされることです。

イエス様は、これから周辺の村々へ派遣される12弟子たちに話されています。預言者/義人とは、弟子たちのことです。

弟子たちは、イエス様から神のことばを預かって人々に伝えるがゆえに預言者であり、イエス様に倣う者であるために義人なのです。

またイエス様は弟子たちを“小さい者”と呼ばれました。でも弟子たちは、もとから小さい者だったのではありません。

人は誰しも、自分は大きな者だと思っています。そのような者が、イエス・キリストにお会いして自分の小ささを教えられるのです。

実に、イエス・キリストの弟子になるとは、神の前に自分がいかに小さな者であるかを教えられることでもあるのです。

イエス様は、そのような小さな者に、その者がイエス・キリストの弟子であるとのことで、たった一杯の水でも飲ませる者は、決して神から与えられる報いを失うことはないと言われます。

そこには、その水を差し出す者の弟子への“愛の配慮”と“神への恐れ”があります。神はそのことを喜んでくださる。

神はすべての人のすべての行いを見ておられ、ご自身に対するどんな小さな愛の想いにも応えてくださるのです。

そして私たちも、各地域に遣わされているイエス・キリストの弟子たちです。

私たちにも、神の代弁者としてみことばを語ることが期待されています。またキリストに似る者として、義人であることが期待されているのです。

あなたは小さな者ですが、主は聖霊によってあなたを励まし、ご自身にふさわしい者として、各地に遣わしておられます。

八鹿教会の小さな集まりも、互いにイエス・キリストの代弁者として小さな愛に生かされるとき、そこに＜小さき者の強さ＞が生まれ、主は私たちに神の栄光を現わさせてくださるのです。

そのような者が、神の報いから漏れることは決してありません。