2024年06月09日(日)

 =あなたがイエス様に更に信頼するために=

<福音書>マルコ3章20~35節

サタンは、イエス様を十字架で殺すことに成功しましたが、イエス様は十字架ですべての人の罪を赦し、人が天の御国へ入る道を備えられました。

その事実は、人を神から引き離すことを望むサタンにとっては致命的な痛手です。 そして、その時から今に至るまで、個々の人の魂の救いを巡って神とサタンの争いが続いています

福音宣教の働きは、常に、神とそれを阻止しようとするサタンとの戦いです。

エルサレムから律法学者たちが来て、「ベルゼブルによって悪霊を追い出している」とイエス様が神の力を持っていることを否定しました。 サタンは執拗に神の働きを妨害します。

それでイエス様は、一つのたとえを話されました。イエス様は強い口調で話しておられます。

『まず強い者を縛り上げなければ、だれも、強い者の家に入って、家財を略奪することはできません。縛り上げれば、その家を略奪できます』(27節)。 ここで神の国と悪霊の国との戦いが最高潮に達します

サタンはその昔、アダムとエバをそそのかし人の心に罪を入れました。それゆえサタンは、すべての人を神から奪い取ることに成功しました。

それでイエス様は、サタンに奪われた人のたましいを奪い返そうとして、悪霊が支配する家に押し入り、サタンと戦われるのです。イエス様とサタンが戦う場所、そこは十字架です

イエス様は、十字架で血を流すことによって、サタンの力を封じ込められたのです。キリストの十字架によって、人が神のみもとへ行く道が開かれたのです。

サタンの力は罪の力です。サタンは「お前には罪がある。だから神のもとへ行けない」と人を糾弾します。

しかし十字架を知っている者は、「私の罪は、イエス・キリストの十字架の血によって赦された」と反論できるのです。それが十字架の力です。サタンは、キリストの十字架によって縛り上げられたのです。

その上でイエス様は、サタンの家に入り込み、サタンによって盗まれた家財道具、すなわち一人ひとりのたましいを取り戻されるのです。

イエス様は言われます。「人の冒すどんな罪も赦されます。しかし聖霊を冒瀆する者は、だれも永遠に赦されません」。

聖霊を冒瀆する者とは、イエス様が聖霊の力によって悪霊を追い出していることを知りながら、それを故意に悪霊によるわざであると言う者を指しています。律法学者たちは、そのような罪を犯そうとしていたのです。

私たちは忘れてはなりません。私たち自身も、イエス様がサタンとの戦いの末に奪い返してくださった者であることを。私たちは、そのことを神に感謝しなければなりません。

その感謝とは、イエス・キリストの十字架を忘れないことです。

人はイエス・キリストの十字架を忘れ、神への感謝を忘れた時、その者は自分の力でサタンと戦うようになります。人は自分の力でサタンと戦っても、簡単に負けてしまいます。

私たちは、今もイエス様がサタンと戦っていてくださることを忘れてはなりません。

あなたのたましいがサタンに奪い返されないように、またあなたが他の人の救いのために祈るとき、主は聖霊によってあなたを励まし、あなたに代わってサタンと戦ってくださる。

イエス様は告別説教の最後で言われています。『わたしはすでに世に勝ちました』。(ヨハネ16章33節) イエス様の勝利宣言です。

私たちがイエス・キリストに信頼するなら、これからも、主によって福音宣教の戦いに勝利するのです。