=あなたが主の声を聞き続けるために=

<福音書>ヨハネの福音書10章1~10節

イスラエルでは、羊は大変親しみのある動物でしたす。羊は耳がいい動物です。羊の耳のよさは、聞こえてくる声が誰の声かを正しく聞き分ける耳のよさです。

羊は、自分の羊飼いの声が聞こえるとその後について行きます。決して他の声にはついて行きません。ここに、羊飼いと羊との間の信頼関係があります。

イエス様は、この羊飼いと羊のたとえ話をパリサイ人に話されました。そのきっかけとなったのが、生まれつき目の見えない男の目を開けられた奇蹟です。

パリサイ人たちは、盲目だった男に「イエスを否定するように」迫りますが、その男は「あの方は預言者です」と言ってイエス様を神的な存在として認めたのです。

その結果パリサイ人たちは、その男を追放したのです。 イエス様はパリサイ人に言われます。

「あの盲目だった男は、わたしの声を聞き分けた。あの男は、わたしに従いお前たちから逃げてしまった。何故か。お前たちの声に、真実の羊飼いの声が宿っていなかったからだ」。

ここにイエス様は、ご自分を良き羊飼いと理解しない反対勢力からご自分の羊を守るために戦っておられます。しかし、羊である私たちの側にも戦いがあります。それは自分の飼い主の声を正しく聞き分ける戦いです。

みことばを聞き分けることが戦いであるということは、ただ単に聞いているだけなら聞き分けられないということです。

だからイエス様は、私たちがみことばを聞き分ける戦いを勝ち抜くために、本気になって叫び続けてくださるのです。

羊である私たちが、正しい羊飼いである主のみことばを聞き分ける戦い。それは、主のみことばを聞き続ける戦いです

確かに私たちは、イエス・キリストに信頼して信仰を告白した神の羊たちです。しかし、主のみことばを聞き続けることをおろそかにすれば、自分の羊飼いの声を忘れてしまい、“迷える子羊”になってしまうのです。

皆様方が、主のみことばを聞き続けられ、日々の信仰の戦いに勝利されることを願っております。そのような者が、天の御国でいのちを豊かに持つと約束されているのです。

Write a comment:

*

Your email address will not be published.