2025年05月25日(日)

=あなたが信仰者として恵まれるために=

<使徒書>使徒の働き16915

神の意志を教えられた者はそれに従わなければなりません。パウロは、ビティニアに進もうとしましたが許されませんでした。彼は「それは神の導きだ」と理解したのです。

また主は私たちに“聖書のみことば”や“説教のことば”によって「わたしに従いなさい」と迫っておられます。それは神が「ご自分に従う者に恵みを与えたい」と願っておられるからです。

パウロがビティニアへ行くことを止められたとき、彼は祈ったでしょう。祈りには三種類の応答があります。

「進め」は、直ちにそれを行わなければなりません。「待て」は、今がチャンスだと思っても進んではなりません。「だめだ」は、別の道を求めなければなりません。

それで私たちは、さまざま聞こえて来る声の中で、どの声が神の声かを聞き分けなければなりません。その時パウロは「だめだ」と言われた声に従いました。

それでトロアスまで来たその夜に幻を見たのです。『一人のマケドニア人が「マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください」と懇願するのであった』(9節)。パウロは、そのマケドニア人の叫びに神の声を聞いたのです。

神に新たな道を示された時、それに従うのが主の弟子です。パウロは直ちにマケドニアに渡る決心をしました。なぜなら、神の想いを教えられた弟子は、じっとしていることなどできないからです。

このときパウロに求められたことは、主を信頼して歩み続けることです。

また神の幻を見る者には、主は必要なものすべてを備えられます。パウロには知恵が与えられました。ピリピの町でパウロは『安息日に、祈り場があると思われた川岸に行き、集まって来た女たちに話をした』(13節)のです。

すると神は、リディアをそこに連れてきて、パウロのことばを真剣に聞くように導かれました。

パウロが抱いている幻は、異邦人にイエス・キリストの福音を語って神の栄光を現すことです。それは神のみこころにかなう願いです。だから神は、パウロとともに働いてくださり、リディアの心を開かれたのです。

その時パウロはこのように言ったでしょう。「人は罪を持っているため天の御国に入れません。でも神は愛なる方であり、イエス様を地上に遣わし十字架につけて血を流させ、すべての人の罪を赦してくださった。

それで神は、イエス様を罪からの救い主と信じる者を“罪なき者”と見なされ、天の御国へ入れてくださるのです」。 これがイエス・キリストの福音です。

神は、私たちにも懇願しておられます。「あなたも神の幻を見て欲しい。わたしはあなたに恵みを与えたい」と。

パウロの望みは、異邦人のもとに行ってイエス・キリストを宣べ伝えることです。それはパウロが抱いた神の幻です。その幻に従って福音宣教に仕えていた時に、神は新たな幻をパウロに与えられてマケドニアへ導かれたのです。

あなたは霊的な異邦人(イエス・キリストを知らない方々)のもとに遣わされています。神は、あなたが人々にイエス様を紹介することを願っておられます。そのような幻を、あなたは見ておられるでしょうか。それは神の幻です。

神の幻は、幻のままであってはなりません。どこかの時点で現実のものとならねばなりません。

パウロに与えられたマケドニア人の幻は、パウロが直ちに従うことによって現実のものとなりました。

パウロの話を聞いたリディアは、イエス・キリストを信じてバプテスマを受け、彼女の家族も救われました。それでリディアの家はピリピ教会の拠点の家となり、その後のパウロの宣教活動をあらゆる面で支えたのです。

「神の幻を見る」。それは単なる夢や希望を持つことではありません。あなたが神の導きに従い、イエス・キリストを仰ぎ見て祈り続けるなら、それは現実のものと変えられるのです。

そしてその時、あなたは「神がともにおられる」恵みを教えられるのです。「ハレルヤ! 主がともにおられる。」