2025年9月17日(水)

<讃美歌>讃美歌374番「たよりまつる」

<聖書日課>ルカの福音書22章31~34、54~62節「自分の弱さを知る」

主は、何故「サタンがペテロをふるいにかけること」を許されたのでしょうか。サタンは、ペテロが弟子たちの頭格であり、その後の福音宣教の中心人物となることを知っていました。

それでサタンは、「ペテロを誘惑するのに成功すれば、福音宣教の働きに大きな打撃を与えることができる」と考えたのです。そのサタンの思いは正しいものでした。

でもペテロは、「私はサタンの誘惑には負けない」と思っていたのでしょう。それで『主よ。あなたとご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。』と答えています。

しかしイエス様は、「ペテロ一人ではサタンに立ち向かうことはできない」ことを良く知っておられました。ですからイエス様は、ペテロのために、彼の信仰がなくならないように祈られたのです。

サタンの誘惑は、思わぬ時に突然やって来ます。ペテロは、イエス様の裁判を見届けようと大祭司の家の庭で、人々の中に混じって火を囲んでいるとき、一人の女性が「この人も、イエスと一緒にいました」と言ったことばに恐れを抱きました。

そのようなことが三度繰り返されたとき、鶏が鳴き、彼は「今日、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います」とイエス様が言われたことを思い出したのです。

そしてそのとき、イエス様は振り返り、ペテロをご覧になりました。そのときのイエス様の目は、厳しい目だったでしょうか。いや、優しい目でした。

そのときのイエス様の目は、何を語っていたでしょうか。「やっぱりわたしが言った通りだろう。お前はダメな弟子だ」と責める目だったでしょうか。

いや、「ペテロ。わたしに頼りなさい。自分の弱さを知ってわたしに頼りなさい」と語っていたのです。

ペテロだけではありません。すべての人は、自分の力だけでサタンの誘惑に勝つことはできません。私たちは、自分の弱さを認めて、主にすがらなければ罪の誘惑に負けてしまいます。

今の世は、誘惑で満ちています。その中にあって、私一人の努力で信仰を守り通すことはできません。私たちは、ペテロの失敗の出来事をよく知っています。

しかしその出来事は、あなたがイエス様に従い続けるために越されたことなのです。ですから私たちは、更に「自分の弱さを知って、イエス様に頼る信仰生活」を続けさせていただきましょう。

主の守りに感謝して、   アーメン