2025年12月17日(水)
<讃美歌>讃美歌26番「急ぎ来たれ」
<聖書日課>マタイの福音書8章14~17、28~34節「神の権威に従う」
ここでイエス様は、ペテロの姑の熱病を癒し、ことばによって悪霊を追い出されました。
福音書記者マタイは、その出来事がイザヤ書の預言の成就であると言っています。マタイは、イエス様のことばには神の権威があり、悪霊もイエス様の権威あることばには従わざるを得ないことを記したのです。
ガダラ人の地において、悪霊たちはイエス様の権威を認めて「神の子よ、私たちと何の関係があるのですか」と叫んでいます。
悪霊は、イエス様が霊的な世界の権威を持っておられることを知っていながら、イエス様に逆らうがゆえに悪なのです。
しかし人々は、豚の飼い主たちが、イエス様が悪霊につかれた人たちから悪霊を追い出されたことを聞いても、豚の群れが湖の中になだれ込んだ出来事だけに目がいって、
イエス様のことばの権威を認めず、返って経済的な損失を恐れて「その地方から立ち去って欲しい」と願いました。それは、霊的な世界の出来事に無頓着な人々の愚かな反応です。
聖書はイエス様が神のひとり子であり、神そのものであることを語っています。聖書も神の権威のもとに書かれた神のことばです。聖書のことばには<神の権威>があります。
私たちクリスチャンは、神の権威ある聖書のみことばに従う者なのです。
ただ私たちは、ガダラ人の人たちがそうであったように、自分たちのこの世の利害を見つめたときには、霊的な存在であるイエス様の本当の姿が見えなくなり、聖書のことばに従えなくなってしまうのです。
クリスチャンは「みことばの民」と言われます。それは私たち信仰者が、聖書のみことばを「唯一絶対の規範」としてその権威を認め、聖書のみことばに従う信仰生活を過ごす者だからです。
今はクリスマスのときです。
世の人々は、神の権威にまったく気がつかず、無意味なクリスマスを祝っていますが、私たちは、神の権威のことばそのものであるイエス・キリストに従う者として、救い主のご降誕に感謝して、この時を過ごさせていただきましょう。 アーメン