2025年11月19日(水)

<讃美歌>讃美歌346番「はかりも知られぬ」

<聖書日課>マタイの福音書23章37~24章14節「神の国を建て上げる」

この箇所は、16日の礼拝説教で取り上げたルカ21章と同じ内容が記されている並行箇所です。今回は、16日の説教を思い起こしながらマタイの福音書から教えられたいと願っています。

オリーブ山からエルサレム神殿はよく見えます。弟子たちが神殿を見て「これはすばらしい神殿だ」と感激してみていると、イエス様が「どの石も崩されずに、ほかの石の上に残ることは決してありません」と言われました。

その時、イエス様の胸の内には目の前に迫っているご自分の<十字架の死>がありました。

エルサレム神殿の崩壊は、古い旧約時代の罪の贖いのためのいけにえをささげ続ける礼拝の終わりを意味します。

同じように、イエス様の身体なる神殿も、十字架上で、それこそ「どの石も崩されずに、ほかの石の上に残ることがない」ほどに完全に破壊されます。

そしてイエス様は三日目に復活してくださいました。それは、新しい神殿の再建です。新しい神殿は、私たちの心のうちに建て上げられます。

事実、私たちはイエス・キリストを救い主として信じるクリスチャンです。 十字架上で完全に破壊されたイエス様の身体なる神殿は、私たちの心のうちに再建されているのです。

その神殿、私たちの心のうちにある神殿は、もう破壊されてはなりません。そのためイエス様は、「人に惑わされないように気をつけなさい」と言われます。

サタンは、いろいろな誘惑をもって私たち信仰者の内にある神の神殿を破壊しようと試みます。それこそイエス様が言われたように「わたしの名のために、‥人々に憎まれる」こともあります。

しかしその時こそ、私たちが<神の愛>を働かせるときです。

忍耐をもって、神の愛を働かせて人々にイエス・キリストを証しするのです。そのような信仰者が、うちにある神の神殿をさらに堅固なものとして建て上げさせていただけるのです。

皆様方の今週の信仰の歩みが守られ、うちにある神の神殿をさらに強固なものとされますように願っております。 アーメン