2025年06月11日(水)

<讃美歌>讃美歌346番「はかりも知られぬ」 

<聖書日課>ルカの福音書1章26~38節「本当の喜びと真実な信仰」

神は、ご自分の意志を人に伝えるために、しばしば夢や幻を用いられます。しかしマリアに救い主を宿すことを知らせるためには、御使いガブリエルをわざわざ遣わされました。

御使いガブリエルはマリアに言います。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます」。この「おめでとう」のことばは、「喜びなさい」という意味です。

ここでガブリエルは、「主なる神が、あなたとともにおられるので喜びなさい」と言っています。人にとって、本当の喜びは「主がともにおられる」ことが分かることなのです。

しかしマリアは、「喜びなさい」と言われて不安になりました。ガブリエルから「あなたは身ごもって、男の子を産む」と言われたからです。

マリアはヨセフと婚約しています。そのような者が妊娠するとは、社会的にどのようなことなのか、彼女はよく理解していたからです。

マリアの心は不安でいっぱいでした。自分には妊娠について身に覚えがないこと、ヨセフとの婚約はどうなるのか、自分はこの後どのような社会的制裁を受けるのか。

そのようなマリアの不安を受けて、ガブリエルは言います。『神にとって不可能なことは何もありません』。このことばでマリアはすべてを神に委ねました。それはマリアの信仰です。

マリアは応えます。『どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように』。そのことばを聞いて、ガブリエルは去って行きました。

神は、私たちに真実な喜びを与えようとしておられます。人が持ち得る最も素晴らしい喜びは、「神がともにおられる」ことが分かることです。

全知全能の神が、私とともに歩んでくださる。このこと以上に、人に平安と喜びを与えるものはありません。

そしてそのように神がともにおられることを喜ぶ者が、真の信仰者であり、「あなたのおことばどおり、この身になりますように」との信仰告白をするのです。

私たちも、自分とともに主が歩んでくださっていることを知っています。そのような者として、神のみことばが自分の身に実現することを喜んで、日々主に仕えさせていただきましょう。

それが真実な信仰者の歩みです。

感謝して、 アーメン