2025年11月5日(水)

<讃美歌>讃美歌360番「神をほめまつれ」

<聖書日課>ルカの福音書19章11~27節「持つべきものは何か」

イエス様は、人々に向かってこの”ミナのたとえ話”を語っておられます。その人々は、イエス様が王になるのを望んでいない人々(14節)です。

たとえ話では、主人は10人のしもべに一人1ミナずつ与えて、王位を得るために旅に出ました。

一人のしもべは、与えられた1ミナで10ミナを儲けました。二人目のしもべは5ミナを儲けました。しかし別のしもべは、与えられた1ミナを用いようとせず、布に包んでしまっておいたのです。

主人は、10ミナ儲けた者と5ミナ儲けた者を褒めていますが、与えられた1ミナを用いなかった者を責めています。

そして最後にこのように言われます。「だれでも持っている者はさらに与えられ、持っていない者からは、持っている物までも取り上げられる」と。

与えられた1ミナを増やした者とそれを用いなかった者とでは何が違ったのでしょうか?

イエス様は、この二つのグループの違いは「持つべきものを持っているか、持っていないかの違いだ」と言われます。

もちろん与えられた1ミナは、すべての人々に与えられている才能です。それは、主をほめたたえるために用いられるべきものなのです。

すべての人は、神から賜物を与えられています。その賜物は、何か特別な優れた才能ではなく、すべての人に与えられている神を知る力であり、神をほめたたえる能力です。

では何が、儲けたしもべと儲けようとしなかったしもべを分けたのでしょうか? それは、神から様々な恵みを与えられていることへの感謝の気持ちを持つか持たないかではないでしょうか?

神への感謝の気持ちを持つ者は、神をほめたたえるために何かしたいと願いますが、神への感謝を持たない者は、神のために何かをしたいとは思いません。

神は、ご自身への感謝の想いを持つ者には、更に恵みを与え多くの実を結ばせて富ませてくださいます。私たちは、神様から”罪の赦し”という大きな恵みを与えられました。それだけでも、神に感謝すべきです。

また神は、私たちに更に恵みを与えたいと願っておられます。『だれでも持っている者はさらに与えられる』。持つべきものは、主への感謝です。

これからも、更なる感謝をもって主に仕えさせていただきましょう。  アーメン