2024年08月21日(水)

<讃美歌>讃美歌317番「主イエスの血しおと」

<聖書日課>マルコ8章14~21節「世の誘惑に打ち勝つ」

イエス様は、ガリラヤ湖の東側(異邦人の地)で<4,000人の給食の奇跡>を行われた後、西岸のダルマヌタ地方に来られましたが、そこではパリサイ人たちがやって来て”天からのしるし”を求めました。

彼らは、それまでにイエス様が行われたいろいろな”天からのしるし”を見分けることができず、自分たちが納得するようなしるしを求めているだけでした。 そのような思いは、まさしく世の誘惑でしかありません。

しかしながら、パリサイ人とは程度の差こそあれ、弟子たちも同じような思いを持っていたようです。 弟子たちは、4,000人の給食の奇跡を見た後であるにもかかわらず、イエス様が「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種に気をつけるように」と言われたとき、自分たちの手持ちのパンが少ないことを気にしていたのです。

弟子たちは、4,000人の給食の奇跡を目の当たりにしても、イエス様が無から有を作り出す力を持っておられる神であることを悟らなかったのです。

そのような弟子たちに、イエス様は「世のパンだねに気をつけるように」と言われたのです。そのパン種とは、まさしく世の誘惑です。

パリサイ人が、天からのしるしを求めて、自分を満足させたいと願ったような自己中心的な考えです。そのような考えは、イエス・キリストから目を離したときに、その人の心に入り込むのです。

私たちの周りにも、様々な世の誘惑があります。「物質的に豊かになり、楽な生活がしたい」との誘惑があります。「有名人になって、他の人々から注目されたい」との誘惑もあります。

それらはすべて、”パリサイ人のパン種”であり”ヘロデのパン種”です。

物質的に豊かになること、有名人になることが悪い事ではありません。それらに誘惑されて、イエス・キリストから目を離してしまうことが悪い事なのです。

その先に、永遠の滅びに至る道が続いているからです。

イエス様は、山上の説教で語られました。「まず神の国と神の義を求めなさい」。(マタイ6章33節) 私たちは、まずイエス・キリストをしっかりと見つめて正しい信仰の道を歩ませていただきましょう。

そうする時に、私たちは<世の誘惑に打ち勝つ力>が備えられ、永遠のいのちに続く道を歩むことができます。

アーメン