2024年08月07日(水)

<讃美歌>讃美歌392番「主よ、わが心を」

<聖書日課>マルコ8章1~10節「イエス様を悟る」

この箇所には<4,000人の給食>と呼ばれる奇跡が記されています。この奇跡を読んで、私たちがすぐに思い出すのは<5,000人の給食>の奇跡です。

5,000人の給食の奇跡は、四つの福音書すべてに記されている偉大な奇跡です。

それに対して4,000人の給食の奇跡は、マルコの福音書とマタイの福音書だけにしか記されていません。なぜイエス様は、同じような奇跡を二度も行われたのでしょうか。

この二つの奇跡は、何が違うのでしょうか。最も大きな違いは、二つの奇跡が行われた場所と奇跡の対象です。

5,000人の給食は、ガリラヤ地方でおもにユダヤ人に対して行われましたが、4,000人の給食は、ガリラヤ湖の東側の異邦人の地で行われ、対象も異邦人でした。

イエス様は、ユダヤ人と異邦人の区別なく偉大な奇跡を行われ、ご自身が全人類の神であることを教えられたのです。

しかしイエス様は、この二つの奇跡を行われるもう一つの目的を持っておられました。

それは「弟子たちに悟らせること」でした。イエス様は、4,000人の給食の奇跡を行われた後、パンの持ち合わせがないことを議論する弟子たちに

『まだ分からないのですか、悟らないのですか』と叱っておられます。弟子たちは、5,000人の給食&4,000人の給食の奇跡を体験しても、<イエス様が神であること>を悟らなかったのです。

いま私たちは、このような偉大な奇跡の事実を聖書の中で読むことができます。また私たち一人ひとりが、自分の体験として奇跡的に救われた事実を知っています。

それは私たちが、「イエス様は主である」と悟るためです。

イエス様の弟子たちが、後に全世界に出て行って福音を宣べ伝えるためには、イエス様は誰かをハッキリと悟る必要がありました。

同じように、私たちも遣わされている所でイエス様の福音を証しするためには、イエス様は神であり、私の罪からの救い主であることをハッキリと教えられなければならないのです。

私たちは、イエス・キリストを信じる者たちですが、まだまだ不完全な知識しか持っていません。

そのような私たちですが、これからも、さらに深いイエス様の愛を、さらに大きなイエス様の知恵を悟らせていただいて、イエス・キリストの弟子として歩み続けさせていただきましょう。

感謝して、 アーメン