2023年10月15日(日)

=あなたがイエス・キリストを着るために=

<福音書>マタイ22114

結婚披露宴に招かれた客のたとえ話は三つに分けられます。

第一は2~7節です。披露宴にたとえられた神の国に最初に招待されたのはユダヤ人です。彼らは、聖書で救い主が来ることを教えられ、神の国に招待されたのです。

しかしイエス様が来て、手元に招待状が届けられた時、ユダヤ人たちは受け取りを拒否したのです。

たとえの中で、王の招きを無視した招待客の姿は、自己優先的なユダヤ人の姿であり、まことに大切なことが何かを知ろうとしない者の姿です。

第二は8~10節です。ユダヤ人が招きを拒否したため、披露宴への招待は異邦人へと広がったのです。

王様のしもべたちが大通りに出て行って“良い人でも悪い人でも”連れてきたので、披露宴会場は異邦人たちでいっぱいになりました。

神の招きは、どんなに罪深いと思われる人にも届けられます。それ故、神の招待状はユダヤ民族から罪人や異邦人へと広がり、私たちの所に届いたのです。

第三は11~14節です。客の中に礼服を着ていない者がいました。この男は、披露宴に来たものの、支給された礼服を着るのを拒み王の威光を傷つけたのです。この男は、神の願いに従おうとしない頑なな心の持ち主です。

神はあなたに問われます。「あなたは与えられた礼服を着ているか」と。神から与えられる礼服。それはイエス・キリストです。

キリスト者とは、この世にあってイエス・キリストを着た者です。その者は誰が見ても「あの人はクリスチャンだ」と分かるのです。

祭司長たちの態度は中途半端でした。徹底して神に仕える立場にありながら、世の評価を気にしたからです。私たちは、中途半端なクリスチャンになっていないか。

しかし、イエス・キリストを知らない者は、イエス・キリストを着ることはできません。キリストを着ることは、キリストを知ることに他なりません

神はすべての人を披露宴に招き、礼服を与えようとされています。実に、天の御国への招待状はイエス・キリストです

私たちが、みことばによってさらに神の愛を教えられる時、私たちはイエス・キリストを一層しっかりと着る者と変えられるのです。