2024年12月11日(水)

<讃美歌>讃美歌307番「まぶねの中に」

<聖書日課>ルカ7章18~30節「幸いな者」

イエス様の周りには、いつも大勢の群衆が、話を聞くために集まっていました。イエス様はその時、多くの人々に向かって話をされていました。

そこに、バプテスマのヨハネの弟子たちがやって来てイエス様に質問しました。「おいでになるはずの方は、あなたですか」と。

ルカの福音書では、バプテスマのヨハネは3章20節で逮捕されていますが、いつ殺されたかは記されていません。ただ9章9節で突然殺されていることが書かれています。

ルカにとってヨハネは過去の人であり、ルカの話の焦点はあくまでイエス様に当たっています。

ルカは、バプテスマのヨハネの記事をここに記すことによって、私たちにメッセージを送っています。それが「わたし(イエス)につまずかない者は幸いです」のことばです。

イエス様はヨハネが遣わした弟子たちに、イエス様ご自身が病気や悪霊につかれた人々を癒し、目の見えない人の目を開け、足の不自由な者の足を強め、耳の聞こえない者を聞こえるようにし、死んだ者を生き返らせたことを話されました。

ヨハネの弟子たちは、イエス様のことばをヨハネに伝えたでしょう。しかし福音書記者ルカは、ヨハネの反応を書いていません。書く必要がなかったのです。

イエス様のことばは、あなたに語られているからです。イエス様のことばの反応は、あなた自身が書かなければならないのです。

旧約聖書には、目の見えない者の目を開け、足の不自由な者の足を強め、耳の聞こえない者を聞こえるようにする者は、救い主の印であるとハッキリと書かれています。

あなたはイエス様のことばを聞いて、どのように応答されますか。イエス様はあなたに「わたしにつまずかない者は幸いです」と言われます。

そうです。イエス様はここで「あなたは、わたしに忠実に従っていますか」と問われています。

私たちは、この世の繁栄に目が奪われやすい者ですが、見るべきものはイエス・キリストです。聞くべきものは、イエス・キリストのことばです。

この待降節の時、もう一度「イエス様は、なぜ地上に降りて来てくださったのか」、「イエス様は、私に何をしてくださったのか」を振り返り、神の愛をかみしめてください。

そうする時、あなたは更に「幸いな者」へと変えられるのです。

アーメン