2024年11月13日(水)

<讃美歌>讃美歌357番「主なる神を たたえまつれ」

<聖書日課>ルカ4章16~30節「信仰者の恵」

「この人はヨセフの子ではないか」。このことばには、ナザレの人々のイエス様を拒否する思いが含まれています。

ナザレの人々は、イエス様の小さい時からの様子を知っています。彼らにとってイエス様は、身近な存在でした。そのイエス様は、今や時の人として郷里ナザレに戻って来られました。

人々は、イエス様がカペナウムで不思議なわざをなされ、力あることばを語られたことを聞いていました。それで、安息日に会堂での礼拝で説教を担当されたのです。

きっとナザレの村の殆どの人々が集まったでしょう。イエス様は、渡されたイザヤ書の巻物を広げ、その中で救い主メシヤについて書かれている箇所を幾つか朗読されました。

それで言われました。『あなたがたが耳にしたとおり、今日、この聖書のことばが実現しました』。そしてイエス様は、イザヤ書のことばに沿ってメッセージを語られました。

イエス様の話の内容はきっとこのようなものだったでしょう。

・わたしは、心の貧しい人々に良い知らせ(福音)を伝えるために来ました。 ・わたしは、神から油を注がれ、遣わされた者です。

・すべての人は、罪に捕らわれている。わたしはその人々を罪から解放するために来たのです。 ・わたしは、心の目が見えない人の目を開けるために、罪の奴隷となっている人々を自由な身とするために来たのです。

人々は、イエス様のことばに驚嘆しました。しかし人々の口から出たことばは、「この人はヨセフの子ではないか」でした。人々は、イエス様が神の子キリストであることが見えなかったのです。

人々は、イエス様のことばを聞いても、自分が罪人であることが分からなかったのです。

私たちも、同じようなことを言ってはいないでしょうか。私たちは、自分の罪を告白して悔い改め、イエス様を罪からの解放者として信じた者です。

では、私たちは、全面的にイエス・キリストを信じて従う者でしょうか。どこか心の片隅に、5,000人の給食の奇跡、ラザロの生き返りの奇跡を疑いの目で見ることはないでしょうか。

あなたにとっての最大の奇跡は、「あなたがイエス・キリストを信じる者となった」ことではないのですか。 そうです。あなたは奇跡によって救われたのです。

だから、もっと大きな声で叫ぼうではありませんか。「イエス様、もっと私の心の奥に入ってくださり、私を支配してください」と。その時あなたは、さらに大きな神の恵みを受けることになります。

これからのあなたの信仰生活が、主からの恵で満たされますように祈っています。

アーメン