
2024年07月03日(水)
<讃美歌>讃美歌382番「ここは神の」
<聖書日課>Ⅱ列王記20章1~11節「信仰の涙」
ダビデ王&ソロモン王の時代にイスラエル王国は全盛期を迎えました。 それは神が、ダビデ王のご自身への謙遜をご覧になったからです。
しかし、ソロモン王の後の時代にイスラエル王国は二つに分裂します。北部イスラエル王国と南部ユダ王国に分かれました。
その後、北部イスラエル王国を治めた王たちは、すべて偶像礼拝に走り「主の目の前に悪であること」を行いました。そのため、北部イスラエル王国は、紀元前722年にアッシリアによって滅ぼされました。
そしてアッシリアはイスラエル王国を滅ぼした勢いで、南部ユダ王国を滅ぼすために、軍隊を南下させ、エルサレムの町を包囲したのです。
町を包囲されたエルサレムの人々は、食べ物も無くなり、極度の苦しみを経験します。しかしこの時、主がご介入され、アッシリア軍は一夜にして敗北することになりました。
その時のユダ王国の王がヒゼキヤです。時は、主がご介入される直前の頃です。
ヒゼキヤ王が病気になりました。主は、預言者イザヤをヒゼキヤのところに遣わし言われます。「あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。治らない」と。それを聞いたヒゼキヤ王は泣きました。
聖書は「ヒゼキヤは大声で泣いた」(3節)と書いています。 その時、ヒゼキヤ王は苦しみの中を通っていました。アッシリアに町を囲まれ、ユダ王国の王として責務を果たせなかったからです。
その苦しみの中で、ヒゼキヤは死の宣告を受けたのです。ヒゼキヤ王は悔しかった。アッシリアに苦しめられ、人々に王としての責務を果たしていない。
エルサレムの人々の心を、主に立ち返らせなければならない。そんな矢先の死の宣告です。ヒゼキヤの涙は、主の務めをまだ果たしていない悔しさの涙です。
ヒゼキヤの涙。それは、彼の信仰から湧き出てきた涙です。あなたは、ヒゼキヤのような<信仰の涙>を流したことがありますか。
「私を罪の中から助け出してくださったイエス・キリストにもっと仕えたい」。そのような思いを強く持ち、涙を流されたことはありますか。
それは、あなたのイエス・キリストへの感謝の思いから溢れ出る<信仰の涙>です。 主は、そのような涙を喜ばれます。主はそのようなあなたを更に祝福して、ご用のために用いてくださいます。
ヒゼキヤの涙をご覧になった主は、ヒゼキヤを憐れみ、更に15年の寿命を加えてくださいました。
主は、あなたをも憐れもうとされています。あなたの<信仰の涙>を見たいと願っておられます。「イエス・キリストにもっと仕えたい」。私たちも、もっと<信仰の涙>を流させていただきましょう。
主は、あなたの涙をご覧になり、あなたへの祝福を増し加えてくださいます。
アーメン