2025年11月26日(水)
<讃美歌>讃美歌285番「シオンよ、いそぎ伝えよ
<聖書日課>ルカの福音書1章1~4節「キリストの証人」
ルカの福音書は、3節にあるようにルカがテオフィロという人物に宛てた手紙です。手紙の目的は、テオフィロがすでに聞き及んでいる事柄が間違いのないものであることを教えるためです。
その事柄とは、みことばに仕える者となった人たちが伝えた事柄です。それは言うまでもなく、イエスについての事柄です。
イエスは誰か。何の目的で地上に生まれたのか。人々の間で何をしたのか。人々に何を語ったのか。
ルカは、それらのことをまとめるにあたって、何人もの人から直接話を聞いたでしょう。その中には、初めからの目撃者である12弟子たち(ペテロやヨハネ)も含まれていたでしょう。
またルカは、パウロの二回目の伝道旅行に同行したので、パウロからも話を聞いたでしょう。また先に誰かが、イエス様について書いたものを読んだでしょう。きっとルカは、マルコがまとめた”マルコの福音書”を読んだでしょう。
ルカはイエス様に直接会ったことはありません。でもこの福音書をまとめるにあたって、ルカは多くの人々から話を聞き、多くの人々が書いた記録を読んで「イエスはキリストだ」と信じたのです。
きっとルカは、人々から話を聞けば聞くほど、幾つもの記録を読めば読むほど信仰を深くしたに違いありません。
私たちもイエス様に直接お会いしたことはありません。イエス様から直接話を聞いたこともありません。しかし私たちは、イエス・キリストについて書かれた多くの記録を読むことができます。
そればかりか、救い主キリストの出現について書かれた多くの書物(旧約聖書)も読むことができます。 私たちはそれらの書物を「初めから綿密に」調べたでしょうか。
まだまだ私たちは、イエス様について書かれた書物の一部分しか読んでいないのではないでしょうか。
もし私たちが、ルカのように聖書のみことばを綿密に読めば、そこから出てくる結論は、「イエス様は私のキリストだ」となります。
聖書はイエス・キリストについて書かれた記録であり、私たちが一生読み続ける書物です。聖書には、神の愛が満ちています。
ですから聖書を深く読む者は、ルカがそうであったように、神の愛に触れ、神の愛を証しする者と変えられるのです。
私たちの周りには、まだまだ多くのテオフィロ(神の愛を伝えるべき方々)がおられます。そのような方々に、あなたがイエス・キリストを伝える証人とされることを願っております。
アーメン