2025年04月27日(日)

=あなたが強い信仰者されるために=

<使徒書>使徒の働き5章17~32節

大祭司たちは、イエス様の弟子たちに対してねたみに燃えていました。人々の関心が、自分たちからイエスの弟子たちに移っていったからです。それで大祭司たちは、弟子たちを逮捕して留置場に入れてしまったのです。

しかし、神のことばを閉じ込めることはできません。その日の夜、主の使いが牢の戸を開け彼らを連れ出しました。

主の使いは言います、『宮の中に立ち、人々にいのちのことばをすべて語りなさい』。イエス・キリストの “いのちのことば”を語り伝えるのが主の弟子です。

祭司長たちは、弟子たちを詰問するために最高法院を招集して、弟子たちを牢から連れ出すために役人たちを遣わしたところ、意外な報告が返ってきました。

『牢獄は完全に鍵がかかっていて、番人たちが戸口に立っていました。しかし、開けてみると、中には誰もいませんでした』。

牢獄の鍵も、牢の前に立っている番人も、神の前には無力であり、神のことばを閉じ込めることはできなかったのです。

祭司長たちも感じていたに違いありません。神の力が、イエス様の弟子たちの上に働いていることを。

しかし祭司長たちは、自分たちの社会的立場を守ることを優先して、神に従うことを拒否しているのです。 イエス・キリストを信じることは、その立場において、自分の在り方を変えることです。

でも祭司長たちはそうはならなかった。彼らは、神がイエス様の弟子たちを守っておられると感じていても、神を畏れず人を恐れたのです。

だから彼らのできることは、「あの名によって教えてはならないと厳しく命じておいたではないか」、「おまえたちは、‥あの人の血の責任をわれわれに負わせようとしている」と言って、弟子たちを脅すことだけでした。

そこに彼らの頑なな心があります。イエス様は十字架の上で祈られました。『父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです』。(ルカ23章34節)

だから祭司長たちが悔い改めるために、ペテロが『人に従うより、神に従うべきです』と断言したのです。

私たちは、このペテロのことばをもっと真剣に受け止めるべきです。

私たちは、ペテロがイエス様を三度も否定したことを知っています。イエス様が十字架につけられたとき、びくびく震えていたことも知っています。

そのペテロが今、サンヘドリンのメンバー70人を前にして「あなたがたも、人に従うより、神に従うべきです」と叫んでいるのです。これは神の奇跡です。

何がペテロや他の弟子たちをここまで力強い者と変えたのでしょうか。私たちはここに、イエス・キリストの復活の力を見ます

イエス様と同じように、ペテロも一度死んでよみがえったので強く変えられたのです強い者としてよみがえるとは、神の聖霊によりイエス・キリストの証人とされることなのです。

最初から強い者は誰もおりません。では何が人を強い者と弱い者に分けるのか。イエス・キリストの復活を知っているか知らないかが、あなたを強い者とも弱い者ともするのです。

イエス・キリストの復活を知るとは、あなた自身も「罪が赦され、天の御国へ入れていただける者としてよみがえらされたことを喜んでいる」ことです。

あなたの復活の喜びは、あなたの全身からあふれ出て、あなたを見る人にイエス・キリストを証しているでしょうか。復活の主に会うとは、何と心がワクワクすることでしょうか。

12弟子たちは、復活の主イエスにお会いして心がワクワクして、いろんな迫害をものともせず「イエス様のことを一刻も早く誰かに教えたい」と願う者とされたのです。

あなたは復活されたイエス様に会われたでしょうか? あなたの心は復活の主にお会いした喜びでワクワクしておられるでしょうか?

今一度、復活の主イエスにお会いした時の喜びを思い出していただきたい。その時、あなたはペテロと同じように、「人に従うより、神に従うべきです」と何のためらいもなく宣言する者と変えられるのです。