
2025年04月16日(水)
<讃美歌>讃美歌81番「血潮に染みし」
<聖書日課>ヨハネ13章21~32節「心を騒がせるほどの罪」
今イエス様は、最後の晩餐の席で弟子たちに説教をされています。 この説教は、後に<告別説教>と呼ばれるイエス様の最後の説教です。その時イエス様の心が騒ぎました。
イエス様はあることを弟子たちに告げるために、霊において心がかき乱されたのです。それは、12弟子の一人であるイスカリオテ・ユダが裏切ることを告げなければならなかったからです。
ユダは約三年間、イエス様と一緒に過ごし、福音宣教に携わってきました。そのユダがイエス様を裏切ろうとしているのです。ユダは、イエス様が病人を癒し、人から悪霊を追い出されたのを見て来ました。
多くの不思議な奇跡も見ました。また自らもイエス様から権限を与えられて、病人を癒したのです。ユダは、イエス様が神の力を持っておられることを知った上でイエス様を裏切るのです。
イエス様は、その時まで多くの迫害や無理解を受けて来られました。でもユダの裏切りほどに、心を騒がせられたことはなかったのではないでしょうか。ユダの脱落は、イエス様にとって非常に悲しいことでした。ユダはサタンの餌食となってしまいました。
私たちも、イエス様を罪からの救い主として信じ、イエス様から恵みを受けて信仰生活を続けている者です。もちろん私たちは誰一人として、イエス様を裏切ろうなどとは考えていません。
でも私たちは、常にイエス様を見上げて信仰生活を過ごさなければなりません。イエス様を見上げるとは、自分の罪を赦すためにイエス様がどれほどの苦しみを受けてくださったのかを知ることです。
また、イエス様は私にどれほど素晴らしい恵みを与えてくださっているのかを知ることです。
イスカリオテ・ユダは、世の誘惑である金銭に目がくらみ、イエス様から目を離したときにサタンによってイエス様を裏切るものとされました。
私たちも、イエス様から目を離し世の誘惑に陥るとき、イエス様を裏切るものとなってしまいます。イエス様は、ユダがご自身から離れて行ったときに心を騒がせられました。
今は受難週の時です。私たちは、イエス様の心を騒がせる原因となるのではなく、イエス様に、心から喜んでいただけるような者でありたいと願う者たちです。
そのために、これからもイエス様を見上げつつ信仰生活を過ごさせていただきましょう。
アーメン