
2024年09月01日(日)
=いつも主をほめたたえる者であるために=
<福音書>マルコ7章1~8, 14~15, 21~23節
人は、他の人の欠点にすぐに気がつきます。パリサイ人たちは、弟子たちの罪にすぐに気がつきました。その罪は、律法学者たちが定めた決まり事を守らない罪です。
弟子たちが、手を洗わないでパンを食べたのです。ただ、ここで言われている“手を洗わない汚れ”は、衛生上の汚れではなく、祭儀上の問題としての汚れです。
人の本質は罪です。人のうちに罪を見つけようとすれば幾らでも見つけられます。罪は、自分の欠点には気がつきませんが、他の人の落ち度はすぐに見つけます。まさにパリサイ人がそうだったのです。
自分を知恵ある者だと自認する者の知恵は、実は愚かであり、自分を悟りある者だと吹聴する者は、実は何も知らない者です。それ故イエス様は、パリサイ人/律法学者のことを“偽善者”と呼ばれました。
彼らは、口では「神様、私は忠実にあなたに従っています」と言うけれど、その心は“人によく見られたい”との思いが満ちており、神の入る隙間がない。
私たちは常に自身に問わなければなりません。「私は、神の前に偽善者になってはいないだろうか」と。
人の心が神に対して頑なになるとき、二つのパターンがあります。一つは、その者がまったく神を否定する者になること。
もう一つは、偽善者になるパターンです。このケースは、「自分は熱心なクリスチャンです」と主張する人に起こります。その者は、心の思いを深く隠して、表面はますます信仰深く見せるのです。まさしく偽善者です。
しかし、人の本性は、その者の心の中から起こり、ことばとなって外に現れます。
それは、その者が他の人の評価を恐れているからです。人が本当に恐れるべき方は他におられます。
その方は、父なる神でありイエス・キリストです。だからイエス様は言われます。『悟りなさい。‥人の中から出てくるものが、人を汚すのです』と。
人は、律法の決まり事を守らないから罪人になるのではありません。罪人であるから、律法を守れないし、心の中から悪い考えが出て来るのです。
人の心の中から悪い行い、悪いことばが出てきます。サタンは、人の心に何と悪いものを詰め込んだことでしょうか。盗み、殺人、姦淫、貪欲、‥これらの悪は、みな心の内側から出て来て、人を汚します。
だからイエス様は言われます。「わたしを心の中に満たして、淫らな行いではなく、神の前に聖い行いができるようになりなさい。
盗むのではなく、与えなさい。人を殺すのではなく、人を生かす者となりなさい。ののしるのではなく、他の人をほめなさい。高慢にならないで、謙虚な者とされなさい」と。
私たちはクリスチャンであると言っても、自分の心の中に悪い思いがあることを知っています。私たちは、自分はもっと変えられなければならないことを知っています。
イエス様もあなたを変えたいと願っておられます。 イエス様は、あなたの心の奥深くに入りたいと願っておられます。 私たちは、一層イエス・キリストを見つめ、イエス・キリストから教えられねばなりません。
それが、あなたが心の中にイエス・キリストを満たすことです。その時に、あなたは心から神をほめたたえ、他の人にイエス・キリストを喜んで証しする者と変えられるのです。