
2024年2月7日(水)
<讃美歌>讃美歌393番「わが主イエスよ」
<聖書日課>マルコ3章7~12節「体の癒しと魂の救い」
人は目の前にある利益にしがみつこうとします。イエス様は、多くの人の病を癒し、悪霊を追い出されました。 そのようなイエス様のうわさは、あっという間に広がりました。
「エルサレムから、イドマヤから、ヨルダンの川向うや、ツロ、シドンあたりからも」とあるように非常に広い地域から、人々は病人を癒してもらおうとやって来たのです。
しかしその人々は、イエス様の本当の思いを知りませんでした。 それは、イエス様ご自身が神の権威を持っておられ、人々の魂を癒したいとの思いです。
人々はただ、病気を癒す力を持っている者との認識で集まって来ただけだったのです。 そのためイエス様は、その人たちがご自分に押し寄せてこないように、小舟を用意されたのです。
私たちも、そのような人々と同じような思いを抱いていないでしょうか。私たちも、身近な人が病気になった時、その人が癒されるように祈ります。
それはそれで良いことですが、ただ病気の癒しをも含めて物質的な事だけを求めて主に近づくことは間違いです。 イエス様の本当の願いは、すべての人の魂の救いです。
最近、私の知っているある牧師先生が末期のすい臓がんであることが分かりました。すでに、胃やリンパにも転移しており手術もできない状況でした。
大変立派な先生で、各地で用いられていた先生です。その教会の方々は、毎日熱心に「先生の癌が癒されるように」祈っておられます。
その先生ご自身は、大変平安でおられ、「最後まで講壇に立って説教をしたい」と言っておられます。その牧師先生の願いは、ご自分の病の癒しではなく、人々の魂の救いです。
イエス様の願いも、人々の魂の救いなのです。人々にご自分のことを、「神の権威を持った者」であることを教えるために、イエス様は病を癒し悪霊を追い出しておられたのです。
「体の癒しはどうでもいい」わけではありませんが、もっと大切なたましいの救いから目をそらしてはいけません。
そのために私たちは、更にイエス様に近い者とされ、イエス様の思いをこの世に伝える者でありたいと願っています。
今日からの皆様方の信仰生活が、更に主によって深められますように願っております。
アーメン