聖霊降臨後第10主日・「たましいの満たし」

2023年8月6日(日)

5000人の給食の奇跡によって、イエス様は三つのことを教えられました。

一つ目は、弟子たちに新しい使命を教えられました。イエス様は弟子たちにイスラエルの人々の羊飼いとなる使命を与えられました。

しかし彼らの内には、羊飼いとなるための何らの力もありません。この奇跡は、圧倒的な神の力を表しています。

弟子たちはこの奇跡を見せられて、イエス様に頼って、人々のたましいの羊飼いになるように召されたのです。

私たちも、自分の力や知恵によってではなく、主イエス・キリストにより頼み、聖霊の力に励まされなければ福音宣教の働きは続けられないことを教えられます。

二つ目は、イエス様の御手が動く時は、偉大な神のわざが行われることです。ただ、主は偉大な神のわざを、人を用いて行われます。

イエス様は、少年が持っていた５つのパンと２匹の魚を用いられ、弟子たちを裂かれたパンと魚を配るために用いられました。

主は、できないことを人に要求されることはありません。主は、あなたをも用いて、ご自分の偉大なわざを行われます。あなたが主に忠実に従う時、助けの手も用意しておられるのです。

三つ目は、イエス様はこの奇跡によって聖礼典的意義を教えられました。イエス様は、ご自身が“いのちのパン”であり、メシヤとして人々に霊的必要を与えるために来られたことを教えられたのです。

人々は、パンと魚を食べて満腹して帰って行きました。しかしイエス様が期待されたことは、人々がまことのいのちのパンであるイエス様ご自身を食べて、たましいの満たしを得ることです。

イエス様は、この偉大な奇跡をもって、ご自分が誰であるかを教え、人々にたましいの満たしを与えようとされたのです。

今日、あなたは神の偉大な奇跡を見せられました。あなたは、この奇跡を見て更に深いレベルで“たましいの満たし”を獲得されたでしょうか。

主は、そのようなあなたを用いて、神の大きなみわざを行うことを願っておられます。

あなたがイエス様の力に頼り、あなたを通して神の大いなるみわざが現わされる時、あなたに更なる＜たましいの満たし＞が与えられるのです。