復活節第二主日・「復活の証人」

ペテロは声の調子を上げて、何を訴えたかったのでしょうか。一つはイエス・キリストの復活です。弟子たちは、イエス様が国を再興されると期待していました。

その希望が十字架で裏切られた。それでおびえる弟子たちを強くしたのが主の復活です。でなければ、弟子たちが人々の前でイエス・キリストを証しすることなど考えられません。

ここでペテロは他の弟子たちとともに、イエス様が何をなされたかを大胆に語っています。そこに教会のあるべき姿を見ます。イエス・キリストが私に何をしてくださったのか、それを語るのが教会です。

またペテロは、「神の定めた計画と神の予知とによって‥」と言っています。ここから分かるように、人の罪を赦すことは、もともとは神の側の願いです。

弟子たちは、イエス様の復活により、神は人に素晴らしい栄光を与えようとされていることを教えられたのです。

今、多くの人の前で「私たちはみな、そのことの証人です」と力強く宣言するペテロの姿を想像していただきたい。

何故彼らは強くなったのか。イエス様の復活によって、かけがえのない物を手に入れたからです。それが、永遠のいのちです。

弟子たちは二つのことが明確になったので、イエス・キリストの証人となりました。

一つは、イエス様が真の神であることの確信です。復活により、イエス様が神であることがハッキリと分かり、何ものをも恐れなくなったのです。

もう一つは、自分たちも必ず復活することの確信です。

それで今、弟子たちはキリストの復活の証人として人々の前に堂々と立っているのです。

復活のいのちに生かされる。それは、その者がイエス・キリストに似る者として復活し、永遠のいのちに生かされていることを喜びつつ、今を生きることです。

私たちは、様々な課題に悩まされます。しかしクリスチャンには、それを補って余りある喜びが備えられていることを知っています。

その喜びが、あなたをキリストの証人として作り変え、聖霊の助けにより、この世においても喜んで生かすのです。