＝あなたが作り変えられるために＝
＜福音書＞ヨハネ4章3～42節
イエス様が、サマリヤのスカルの町にあるヤコブの井戸まで来られて、井戸の傍らで休んでおられると、ひとりのサマリヤの女性が水を汲みに来ました。
イエス様は、その女性の心の渇きを見られました。それで、イエス様の方から話しかけられました。
この女性が抱えている問題は、のどの渇きではなく魂の渇きでした。それでイエス様は、＜生ける水＞の話を持ち出されました。その水の働きは＜人の魂を生かす＞ことです。
イエス様は、このサマリヤの女性に気づいて欲しいと願っておられます。
それは、その女性が目の前のユダヤ人男性に与えることのできるものよりも、その男性の方が、女性に与えるのことのできる、はるかに多くのものを持っているという事実です。
人は、この世のものを追い求めている時には、決して魂のやすらぎを得ることはできません。人の魂は、永遠のいのちの保証を獲得した時に、平安の内に安らぐことができるからです。
またイエス様は、＜生ける水＞はその者が努力して獲得するものではなく、与えられるものだと言われ、またその水は、ご自分が誰であるのかを知った者にだけ与えられるのだと言われている。
ここに分かれ目があります。イエス・キリストが自分の罪からの救い主と知っている者は永遠のいのちに、知ろうとしない者は永遠の滅びへと分けられるのです。
井戸の水は、一時的にはのどの渇きを癒します、しかしまたすぐに渇きます。
しかしイエス様が与える水は、人の魂にまでとどき、心の中で泉となって新たな永遠のいのちへの水がわき起こります。その水を飲む時、人はもう渇くことのない心の満たしを得るのです。
そのような水を、主は＜生ける水＞と呼ばれる。生ける水は、人によって外から与えられるものではなく、神によって人の内から新たに湧き起こされるものです。
そして、その生ける水を飲む者は、永遠のいのちにふさわしい者としてつくり変えられるのです。
サマリヤの女性も「キリストと呼ばれるメシヤの来られることを知っています」と救い主の到来を告白することができ＜生ける水＞を飲むことができました。
人の生ける水の飲み方は様々ですが、飲む一人ひとりに主は働いて下さり、その者をつくり変えられるのです
私たちは、すでに生ける水を飲んだ者ですが、これからも飲み続けましょう。
それは、私たちが常に洗礼の恵みに立ち返ることであり、日々みことばの恵みに生かされることです。
その時に、あなたの心に湧きあがった泉はあなたを更にイエス・キリストに似る者としてつくり変えるのです。
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