<讃美歌>讃美歌333番「山辺に向かいて われ」

<聖書日課>ルカ13章18~21節「生きている信仰」

皆さんは”からし種”を見たことはあるでしょうか。私は40年ほど前、所属していた教会の方に見せていただいたことがあります。

その種は、髪の毛ほどの太さで長さは5mm程度、色は真っ青な種でした。本当に「吹けば飛ぶような」小さな種です。

「これを地に蒔いて、本当に芽が出て来るのだろうか」と不思議な思いがいたしました。

しかしイエス様は「それを取って地に蒔くと、空の鳥が枝に巣を作るほどに成長する」と言われます。私の想像ですが、人の背丈よりも大きく2m以上に成長するのでしょう。奇蹟的な成長です。

何故、それほど成長するのでしょうか。からし種が生きているからです。

また、ほんの少しのパン種も3サトン(約40リットル)のパン粉に混ぜれば、全体を大きく膨らませます。パン種が生きて働くので、全体が膨らむのです。

そのことを実践されたのがイエス様です。ユダヤの片隅で蒔かれた小さな福音の種は、今や全世界に広まり非常に大きな信仰の木となりました。それは、福音の種が生きているからです。

私たちが信じているイエス・キリストの福音は、今も生きていて成長し続けています。

では、「あなたの信仰は生きているでしょうか」。ここで問われているのは、あなたの信仰の大きさではありません。あなたが「社会的にどれ程影響力を持っている者か」は問われていないのです。

問われているのは、あなたが<生きている信仰>を持っているかどうかです。

生きている信仰は、どんな時でもイエス・キリストを知っていることを喜んでいる信仰です。

あなたの今日一日の働きは、小さな働きなのかもしれません。それで構いません。大切なことは信仰の大きさではなく、小さくてもあなたが「生きて働いて下さる主イエス様を知っているか」です。

あなたがそのことをわきまえているなら、あなたの心は喜びで満たされ、あなたは主に生かされる者とされます。

最近読んだディボーションブックに「問題からの逃れの道は、その問題の向こう側にある」と教えられました。

その問題から目を背けるのではなく、真正面に向き合ったときに神様が逃れの道を示してくださるのです。 それも一つの”生きている信仰”を持った者の歩みではないでしょうか。

これからのあなたの歩みが、ますます生きている信仰者の歩みとなりますように願っております。

アーメン

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