
<讃美歌>讃美歌30番「平和の君に みさかえあれと」
<聖書日課>エペソ2章11~22節「神との平和」
エペソ人への手紙を書いたのはパウロです。パウロは、ローマの獄中にあってこの手紙を書いています。パウロにとってエペソ教会は、愛弟子であるテモテが牧会する大切な教会の一つです。
その教会の信徒たちにパウロは、人生の晩年に差し掛かり「神様の恵みを思い出してください」と言って、励ましの手紙を書いているのです。
エペソ教会の信徒たちは、ユダヤ人からみれば異邦人でした。ユダヤ人のような”神の選民”でもなく、割礼によって神様に応答した者でもありません。律法も与えられていませんでした。
信仰的には、まったく「この世にあって望みもなく、神もない人たち」(12節)でした。
そのようなエペソの人々に、神様との和解の希望を与えてくださったのがイエス・キリストです。
イエス様は、十字架において敵意(律法)を廃棄してくださいました。
敵意とは、私たちが神様に近づこうとすることを阻止するものです。律法は、それを完全に守ることが出来ないことにおいて、私たちの敵意となるのです。それは律法の呪いです。
それでイエス様は、律法の代わりに私たちが神様に近づく新しい道を備えてくださいました。
イエス様は、神と人という、本来相容れないものを、それを隔てていた壁を打ちこわし、そこに平和を実現してくださいました。今、私たちは、信仰によって神との平和を持っています。(ローマ5章1節)
それは、ただイエス・キリストの愛の行為(十字架)によるのです。
パウロは、そのことを「思い出してください」(11節)と私たちに語りかけています。
私たち信仰者は、このクリスマスの時、イエス様のご降誕を喜び感謝していますが、そのイエス様が、私のために何を成し遂げてくださったのかを思い出すときとしても過ごしたいものです。
「神との平和」。それは決して人の側の努力で実現できるものではなく、神様の側からの<愛の働きかけ>がなければなりませんでした。
その神様の愛の働きかけに生かされている者として、感謝しつつ日々の信仰生活を過ごさせていただきましょう。
皆様方一人ひとりが、そのような信仰者として成長させられる時、八鹿教会は全体としてしっかりと組み合わされ、神のみ住まいとして成長させていただけるのです。
皆様方一人ひとりが、与えられたところにおいて、神との平和を十分に感じつつクリスマスの時を過ごされますように願っております。 アーメン
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