=あなたが絶対的に正しいものに従うために=

<福音書>ヨハネの福音書183338

ピラトは言います。『あなたは、ユダヤ人の王ですか』。ピラトは、ただユダヤ人たちからの告訴状に書いてあったそのままを聞いただけでした。

ユダヤ人たちは、そのことばでイエスを反逆者として訴え、ローマの手で死刑にしようとしたのです。

しかしここで、ポンテオ・ピラトが主張する“ローマの法”とイエス様が主張される“神の真理”の戦いが始まりました。

ピラトは、イエス様の言われる“わたしの国”は、ローマとは関係のない国であることを理解しましたが、ピラトにはその“わたしの国”は、おとぎ話の国のように思えたのです。

そこにピラトの傲慢があったのです。ピラトは「イエスの運命は自分が握っている」と思っていた。だがその時、ピラトは自分が裁かれていることを知りません。

イエス様はピラトに言われます、『真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います』。イエス様はピラトをも真理の囲いの中に導こうとされました。しかしピラトは、イエス様と真剣に向き合わなかった。

今、イエス様は闘っておられる。ご自身を守るためではなく、ピラトが真理を受け入れるために闘っておられる。

しかしピラトは、まさか自分が、この男によって、いのちを左右されることになるとは夢にも思っていない。

そのようなピラトにイエス様は「さあ、あなたは、わたしの囲いに属する羊のように、わたしの声に聞き従いなさい」と言っておられる。

私たちも、どこかで自分をポンテオ・ピラトの位に押し上げてイエス・キリストを裁くようなことはしていないでしょうか。

自分の都合を優先し、神様に属することは二の次、三の次にして「私は真理に属する者です。主の声に従っています」と生半可な返答をしてはいないだろうか。

私たちも程度の差こそあれ、世のことを優先するあまり、信仰を曖昧にするようなことはしていないでしょうか。

私たちは、主に真剣に向き合って、主の正しい声を聞き続けなければなりません。

クリスチャンの歩みは、真理である主の御声に聞き続ける歩みなのです。

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