全聖徒主日・「神の栄光を見る」

イエス様がベタニヤに戻られた時、ラザロが死んでから4日が経っていました。

マリヤのことば『主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに』には「死ねば終わりだ」との思いがあります。

それでイエス様も感情をあらわにされました。イエス様は“死”に対して怒っておられます。

死は、人類の前に立ちはだかる大きな壁です。そのため、イエス様が死を滅ぼすために来られたのです。死を滅ぼす。それは神の栄光を現すことです。

全人類の罪をイエス様が十字架で血を流して贖い死を滅ぼすことは、神様がご計画されたからです。

世の人は、神の力が死を超えたところにも働くことを知らない。

イエス様は言われます『あなたが信じるなら、神の栄光を見る』(40節)。神の栄光とは、奇蹟を目の当たりにすることです。そのために何を信じるのでしょうか。

聖書は「イエスが救い主であることを信じなさい」そうすれば「あなたは神の栄光を見る」と言っています。ラザロの生き返の奇蹟は神の栄光の一つです。

またイエス様は、ラザロの生き返りによって、さらに偉大な神の栄光を預言されました。ご自身の十字架と復活です。そのことは、私たちの復活も預言しています。

その時私たちは、自分自身の上に神の栄光を見ることになります。では私たちは、生きている間は神の栄光を見ないのでしょうか。いや、見ておられる。

身近な人が救われたことやあなた自身が救われたことも＜神の栄光の現れ＞ではないでしょうか。そのあなたを通して、イエス・キリストを信じる者が起こされること、それもまた＜神の栄光＞です。

神の栄光を見させていただくことは、クリスチャンの特権です。人は世の栄光に目を奪われたとき、神の栄光が見えなくなります。

イエス様は、あなたに「わたしの前に出て来なさい」と叫んでおられる。(11章43節)

あなたが、イエス様の叫びに応じて主の前に出るとき、あなたを通してイエス・キリストを信じる人が、新たに起こされてくるのです。その時、あなたの心は、喜びで満たされるのです。