聖霊降臨後第15主日・「開かれた耳、開かれた口」

イエス様がツロに行かれたとき、早々に一人の母親が「自分の娘から悪霊を追い出して欲しい」とやって来ました。私たちはこの母親から三つのことを学びます。

一つは、すぐにイエス様のもとへ行くことです。母親は＜イエスのことを聞きつけてすぐにやって来た＞のは、信仰の現れです。

・二つ目は、あきらめないことです。母親は、初めイエス様に取り合ってもらえなかったようです。

でも救いにおいて異邦人である自分が神の恵みの外側にいるとは考えずに願い続けたのです。

・三つ目は、正しい信仰を持つことです。母親は、正しい信仰に基づいて答えています。「その通りです。でも娘はあなたの恵みのほんの一部で良くなります」。

私たちは、①すぐに行動していか。正しい行動を遅らせてはいけません。②あきらめずに祈っているか。主が正しい時に答えてくださることに期待して祈り続けましょう。

③正しい信仰を持っているか。私たちは常に聖書のみことばから教えられることが必要です。

正しいことばは、正しい信仰から出るのです。この母親は、娘が良くなっていることを確信して帰ったに違いない。

イエス・キリストのことばに確信を置く者、それが正しい信仰者だからです。

さて、イエス様はガリラヤ湖周辺に戻って来られ、＜耳が聞こえず、口もきけない人＞を癒されました。

天を見上げ、深く息をして「エパタ（開け）」と言われると、その男の耳が開き、はっきりと話せるようになったのです。

あなたは“開かれた耳”と“開かれた口”を持っていますか。

・あなたが持つべき“開かれた耳”。それは、聖書のみことばを日々聞き続ける耳です。

・あなたが持つべき“開かれた口”。それはあなたの心から湧き出て、神様をほめたたえることばを語る口です。

聖書全体は、イエス・キリストについて書かれていますが、そのイエス・キリストのうちに、すべての知恵と知識との宝が隠されており（コロサイ2章3節）、

それが“開かれた耳”、“開かれた口”を持つ者に啓示されるからです。

その信仰者が、周りの人々に「エパタ！」と叫び、イエス・キリストを伝える者へと変えられるのです。