
<讃美歌>讃美歌333番「山辺に向かいて」
<聖書日課>マルコ8章1~10節「イエスは誰か」
この記事は4,000人の給食と呼ばれる出来事です。またこの奇蹟は、5,000人の給食の奇蹟とよく比較されます。
聖書学者の中には、「これらの出来事は同じ奇蹟であり、マルコがそれを重複して記載した」と主張する者もいます。
しかし、19節/20節でイエス様が5,000人の給食と4,000人の給食を区別しておられることから、別々の奇蹟であると考えてよいでしょう。
この二つの奇蹟において、注目すべき違いは何でしょうか。
・一つは、奇蹟を見せられた人々です。
5,000人の給食ではユダヤ人が対象でしたが、4,000人の給食では異邦人です。
この奇蹟が行われた場所を正確に特定することはできませんが、7章31節を見ますとデカポリス地方とあります。そこは異邦人の地です。
イエス様は、ご自分が選民イスラエル以外の人々にも遣わされていることを示されました。
・二つ目は、多くの群衆を最初に憐れんだのがイエス様であることです。
5,000人の給食では、弟子たちが群衆に食物を与えるように提案していますが、ここではイエス様です。
それも、群衆が3日間も食事ができない状況まで待って提案されています。
これらの5,000人と4,000人の群衆に食事を与える奇蹟で、イエス様は弟子たちに二つのことを教えようとされています。
①一つ目は、イエス様はイスラエルの民だけではなく異邦人のためにも遣わされた救い主であること。
②もう一つは、弟子たちにイエス様ご自身が真の神の力を持っておられることです。
イエス様は、この後まもなくエルサレムに向かって出発されます。十字架に付くためにです。
その後の宣教を弟子たちに任せることになります。
弟子たちは、自分たちの宣教の対象はユダヤ人ばかりではなく、異邦人も含まれることを教えられなければならなかったのです。
また、21節でイエス様が弟子たちに向かって「まだ悟らないのですか」と叱責されています。
弟子たちは、自分たちが世界宣教を行うために、「イエスは誰か」を明確に悟る必要があったのです。
パウロは「私は、自分の信じて来た方をよく知っており、‥」(Ⅱテモテ1章12節)と言っていますが、
イエス・キリストを宣べ伝えるには、「イエスは、自分にとって誰か」を明確に知る必要があります。
あなたは、イエス様が自分にとって誰なのかを明確にご存知でしょうか。
あなたは、イエス様が神であり、まったき信頼を置くことのできる方であることをよくご存じでしょうか。
主は、ご自分にまったき信頼をもって従う者を用いてご自身の栄光を現わされます。
またそのことは、私たちにとってもすばらしい恵みです。私たちは、5,000人の給食/4,000人の給食に記事をもう一度深く味わい、
「イエスは、自分にとって誰か」を明確に教えられようではありませんか。
主は、あなたに恵みを与えようとされています。
アーメン
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