ヨハネの福音書20章1-18節

イースターおめでとうございます!でもなぜイースターは「おめでたい」のでしょうか?それは、イエス様の復活はただイエス様だけの復活ではなく、イエス様を信じる人々も復活することを示しているからです。「キリストは、眠った者の“初穂”として死者の中からよみがえられました」(Ⅰコリント15:20)とある通りです。「死」というのはただの自然現象ではなく、人間の罪の結果です。しかしその罪をイエス様が背負って身代わりに罰を受けて死んでくださり、よみがえられたので、それが「自分のためだった」と信じる人は罪が赦されます。ですから罪の結果である死からも解放され、天国で永遠のいのちによみがえるのです。

イエス様の復活の知らせを一番最初に人々に伝えたのは、マグダラのマリヤという女性でした。イエス様から七つの悪霊を追い出してもらって以来、マリヤはいつもイエス様について行きましたが、他の人々のことは眼中にありませんでした。またイエス様が復活されたこともなかなか信じませんでした。空っぽの墓を見ても、御使いを見ても、イエス様ご自身を見てさえも、信じませんでした。「わたしはよみがえる」と言われたイエス様の言葉よりも、自分の感情の上に彼女は立っていたのです。わたしたちも似たような者です。しかしそんなわたしたちの弱さや罪のためにも、イエス様は死んでくださったのでした。

イエス様がいつも通りアラム語でマリヤを呼んだ時、ついにマリヤはイエス様だとわかり、イエス様にしがみつきました。するとイエス様は「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父のもとに上っていない(昇天していない)からです。」(17)とおっしゃいました。イエス様は、ご自分が昇天されたら別の助け主、すなわち聖霊様が来られる、と、かねてから語っておられました。つまり「自分の感情によってではなく、聖霊によってわたしとつながりなさい。」ということです。そのとき、今まで眼中になかった「他の人たち」が視野に入ってきます。神様は一人だけの神様ではなく、みんなの神様だからです。マリヤはお墓をあとにして、他の弟子たちの所へ向かい、イエス様の復活とイエス様の御言葉を伝えました。そしてマリヤは生涯兄弟姉妹と共に、イエス様の福音を人々に伝え続けたのでした。わたしたちも自分だけで生きるのではなく「他の人々」とイエス様の福音を分かち合いましょう。聖霊様が必ずそれを実現させてくださいます。

(永田 令牧師)