ルカ 20:20 そこで、機会をねらっていた彼らは、正しい人を装う回し者を遣わし、イエスの言葉じりをとらえ、総督の支配と権力にイエスを渡そうとした。
20:21 回し者らはイエスに尋ねた。「先生、わたしたちは、あなたがおっしゃることも、教えてくださることも正しく、また、えこひいきなしに、真理に基づいて神の道を教えておられることを知っています。
20:22 ところで、わたしたちが皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか。」
20:23 イエスは彼らのたくらみを見抜いて言われた。
20:24 「デナリオン銀貨を見せなさい。そこには、だれの肖像と銘があるか。」彼らが「皇帝のものです」と言うと、
20:25 イエスは言われた。「それならば、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」
20:26 彼らは民衆の前でイエスの言葉じりをとらえることができず、その答えに驚いて黙ってしまった。
この世界はいずれ終わりの時を迎え、神の国はすぐにでも訪れる。だから、この世のことなど適当に対応していけば良い、といった考えの人がいるかもしれない。
けれど、イエス様の言葉では、この世のものはこの世のために、神の国のことは神へといった風に語られており、決してこの世のことをおろそかにしても良いといった考えではないことが伺える。
むしろ、神の国での祝福はすでに約束されているのだから、この世のことに必要以上に執着せず、思い切って取り組むことのできるお勧めとなっていると言えるだろう。
私たち納めている税金も、社会に貢献するために用いられているし、特に、大きな水害で困っている方々を助けるために有効に用いて頂きたいと願う。