私たち西日本福音ルーテル教会は、宗教改革者マルティン・ルター(ルーテル)の精神を受け継ぐ福音主義のプロテスタント教会です。宗教改革3原則-「聖書のみ」「信仰のみ」「恵みのみ」-を以下のとおり告白します。

教理的立証

「西日本福音ルーテル教会憲法・地方教会憲法」より

聖書のみ

  • 私たちは、救いの唯一の道としての、真の神であり、真の人であるイエス・キリストを宣べ伝えるために結び合わされている。
  • この事実の確認は、人間による発見でも知的業績でもない。それは神の啓示である。
  • 十字架につけられてよみがえられた救い主キリストにおいて完成し、人間に与えられた神の啓示は、聖書の中に忠実に記録され、保存され、聖書を通してのみ私たちに来ることを信じる。さらにまた、聖書は神の活動についての人間による記録であるばかりでなく、それ自体が、人間に対する神の啓示であることを信じる。
  • 聖書は、全体としても、また、部分についても、聖霊の働きによって与えられた神の言であることを主張する。
  • 聖書の霊感とは、聖霊の特殊な活動により、聖霊が書かせたいと望まれたことを、聖霊の望まれた方法により聖霊が選ばれた者にしるさせたということである。
  • 聖書は、キリスト教の教理と生活の、唯一の、真正な、誤りのない、適切無比な源泉、また、基準であることを告白する。
  • これらの真理は、信仰によってのみ理解される。

信仰のみ

  • 人は、あがないの死と苦しみによって、全人類の罪をあがなわれたキリストを信じる信仰によってのみ、神に和解され、また、救われることを私たちは確認する。
  • この原理によって、人は、信仰によってのみ罪のゆるしと生命と救いを得るものであることを確認する。
  • この救いを与える信仰は、絶対に、また、無条件に神の賜物である。誰ひとりこれに値する者はないし、これを獲得することも出来ない。また、生まれながらにして、これを受け入れようとする傾向もない。

恵みのみ

  • 人は、恵みのみによって救われるものであることを信じる。
  • この恵みは、福音のうちにみ言と聖礼典を通して人に差し出される。
  • すべての信仰者が祭司である、という聖書の教えに従い、私たちは次のように主張する。
    聖霊は、すべてのキリスト者に、キリストの体の進展と拡大に用いられるように恵みの賜物を与えられる。
    これらの賜物には、信仰者の生活のうちに実る聖霊の実、および、教会生活の中で特殊な奉仕を行うために与えられた賜物が含まれる。
  • キリストの教会は、どこでも、キリスト者が集まり、福音が正しく説教され、聖礼典が正しく執行されるところにあることを主張する。
  • 神の言は空しくかえらず、その恵み深い目的を成就するという約束を完全に信頼しつつ、言葉と行為によって私たちは福音を宣教する。

宣言

私たちの主イエス・キリストは教会のかしらである。人は、いさおなくしてキリストの血によってあがなわれ聖霊の働きにより、み言と洗礼によって教会の体の肢体とされる。

私たちは、地方教会として、ルーテル教会の信仰告白と使命を認めつつこの交わりに入り、信仰の一致を表明し、また、神の福音の奉仕に、より一層効果的な献身をする。

西日本福音ルーテル教会憲法(抜粋)

第二章 信 仰 告 白

第二条本教会は、聖書、すなわち、旧新約聖書が聖霊によって啓示された神の言葉と信じる。
従って、本教会は、聖書がキリスト者の信仰と生活の唯一完全な基準であり、すべての教理と教えがこの聖書に基づくものであると確信する。教理的立証は私たちの信仰の解明である。

第三条本教会は、使徒信条ニケヤ信条アタナシウス信条が新旧約聖書の教えと一致するものである事を確認する。

第四条本教会は、改定されないアウグスブルク信仰告白ルーテルの小教理問答書が神の言に基づき、福音ルーテル教会の信仰および教理を正しく表明するものであることを確認する。

第五条これらのルーテル教会の信条と一致するものとして、一五八〇年の和協書に含まれたアウグスブルク信仰告白の弁証、ルーテルの大教理問答書、シュマルカルド信条、和協信条も受け入れる。